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アストラルという戦場にて2

『悪い、迷惑かけた』

フィーネは固まっていた、何が起きたか理解できていなかった

『な、なんであんたがここにいるのよ、何がどうなって』

考えがまとまらない、というか考えられない

『今聞くな!どうなってるかなんて俺にもわからない、とりあえず手貸して』

『手貸すってどうやって』

『お前のアルマの整備は終わってる、一応な、ヘッドホンつけて早く』

『早くって』

とてもじゃないが、いやとても無理だ。

RAKが邪魔でヘッドホンまでたどり着けない、突っ込んだら文字どうり八つ裂きにされてしまう

『俺があの化物を挑発して連れてくからあとはお前、なんとかしろ』

そう言ったあと楸は下に落ちていたガレキを力一杯投げつけた

『うぉらぁぁぁぁ』

見事RAKに命中しひるんだ、RAKの攻撃目標がフィーネから楸へと変わる

『おし、今の内に行ってらしゃい、あとできるだけ早くな、俺が死ぬ』

『私に命令するな、勝手に死ね』

はぁと楸の溜息にフィーネは反応せず走り出す、ほぼそれと同時にRAKが楸に飛びついた

『アブねって、この野郎』

間一髪でかわし反撃をしようとする、だがRAKも簡単にはやられてくれない。

『ウガァー』

体をひねり楸を吹き飛ばす

『がぁぁ』

RAKの一撃はほぼ生身の楸にとってはとても響いた

『いてー、まずいな、体がうごかない』

楸がそう言うと同時にフィーネはヘッドホンを手にした

『やられんの早いわよ、でもよくやった』

アルマがあればこっちの物だ

『今までやられた分やり返させてもらうわ、校舎壊した分とついでにそこに転がってるお墨付き野郎の分』

『ついで言うなぁ〜』

フィーネはヘッドホンをつけボタンを押しアルマ使用許可を申請した

『グォォ』

RAKは標的を楸からフィーネにかえ、全力疾走してくる、だがそれとほぼ同時に申請が受諾された

『ドライブ展開』

その一言でフィーネは光に包まれた、そこにRAKが突っ込んでゆく

『なんだ、以外と貧弱ね』

フィーネはアルマのガードユニットを使いRAKの突進を止めていた

『すいません、できるだけ早く倒してくれませんか、結構本気でヤバイです。』

楸は体を起こしながら懇願した

『だから私に命令するな』

そこからのフィーネは早かった、メインユニットの剣を使い片腕と翼を切断し、首をはねた

『はあぁ』

とても綺麗な身のこなしだった、相手はアルマ殺しなのに赤子を捻るように倒してしまった

『まぁ、ざっとこんなもんよ』

とても誇らしげにドヤ顏を見せつけてきた

『ああ、すげーよお前、でもな‼︎』

楸は走り出していた、痛みに耐えながら

『何よアンタ、えっ』

楸は今にもフィーネを襲おうという首なしRAKに一撃食らわせる

『アルマもRAKもコア壊さなきゃダメだろ』

楸の黒い右手がRAKのコアを貫ぬく

『はぁ、やっと終わった』

達成感の中楸は倒れこんだ

『ちょ、アンタ大丈夫!?』

『大丈夫ではない、できれば医務室に運んでくれませんか?』

『結構余裕だな‼︎』

だがフィーネはさっきまでとは明らかに楸を見る目が変わっていた

『あ、あの』

『なんだよ』

もじもじしながらフィーネは何か言おうとしている

『早くしてくれ、本当に死にそうだ』

『あ、ありがとう、助かった』

フィーネの言葉に楸は少し困ったが

『どういたしまして、別に大したことしてないよ』

優しくそう返した

バタバタ

足音が聞こえてくる

『やっぱりお前らここにいたのか、大丈夫だったか!?』

シルフィードさんだ、珍しく結構慌てている

『大丈夫に見えま』

『特に問題はありません、それにRAKを一体潰しました』

『てぇめぇ、最後まで言わせろよ〜』

楸の言葉を軽くさえぎったフィーネだった

『よくやった、序列はまた更新することになるかもしれないな』

シルフィードさんはタブレットに色々日程をつけくわえていた

『そういえば楸』

『はいなんでしょう、できれば医務室でお話を聞きたいです』

『アレ、使ったんだろう、大丈夫だったか』

『まぁ、一応時間稼ぎにはなりましたね、色々あってこいつが来て倒してくれました』

『そうなのかフィーネ?』

『えっ、まぁー私が頑張りました』

(とどめさしたのアンタじゃないの!?)

心の中で叫んだ

『あのー医務室に運んでくれません?』

『そういえば校長、こいつの右手と左目何なんですか』

『俺の言葉を遮るんじゃねぇぇ〜』

『こいつは昔色々あって、右手と左目なくしてるんだよ、そん時私が改造した』

『もうなんでもいいから運んでくれぇぇ』

『そうなんですか、校長も大変だったんですね』

この時楸は完全に諦めモードに入った

そして気を失った



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