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─運命の旅路─  作者: 夢乃
第五部 小アルカナ編:ペンタクルの王国 ― 実りと現実の章
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第十二話 踏みしめる道(Knight of Pentacles)

 重厚な甲冑を身にまとい、馬をゆっくりと進める騎士がいた。

 名はグレイン。道を急がず、足元を確かめながら、大地を一歩ずつ踏みしめる。


 「俺の仕事は、今日と明日をつなげることだ」


 華やかさはない。けれど彼の背には、積み重ねた季節の重みがあった。


 「進むのが遅いと笑う奴もいる。でもな、遅くても着く奴が“ほんとの強さ”を持ってるんだよ」


 レオはその言葉に深く頷いた。

 旅の最初には見えていなかったもの――積み上げる強さ、耐える強さ、止まらない強さ。


 グレインの背中は、それを静かに教えてくれていた。


 踏みしめた道は、確かに“レオの旅”へと続いていた。

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