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─運命の旅路─  作者: 夢乃
第五部 小アルカナ編:ペンタクルの王国 ― 実りと現実の章
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第八話 積み上げる技(Eight of Pentacles)

 木造の工房。若き職人が、黙々と円盤にペンタクルの印を彫っていた。

 無言で、集中して、何度も、何度も。


 「俺の名前はロシュ。一枚でも雑に作ったら、全部が台無しになる」


 レオは彼の背中に、どこか懐かしさを感じていた。

 真面目で不器用。でも、諦めない手。


 「技術ってのは、センスじゃない。回数だよ。積み上げるしかない」


 ロシュの言葉に、レオは深く頷いた。

 旅路の中で身につけたものも、同じだった。何度も失敗し、やり直して、それでもまた手を伸ばした。


 “積み重ね”は地味で、地道で、誰にも見られないかもしれない。

 でも、それが“本物”をつくる唯一の道だった。



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