表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
─運命の旅路─  作者: 夢乃
第五部 小アルカナ編:ペンタクルの王国 ― 実りと現実の章
70/82

第三話 つながる手(Three of Pentacles)

 石造りの聖堂で、三人の職人が黙々と作業をしていた。

 ひとりは設計士、ひとりは彫刻家、ひとりは資材を運ぶ青年。

 それぞれの役割は違えど、目指す形はひとつだった。


 「俺ひとりじゃ、どうにもならない。でも、誰かがいてくれると、“できる”に変わるんだ」


 そう語るのは青年ミロ。汗まみれで笑いながら、柱を立てる。


 レオはその姿に、これまでの旅を重ねた。

 ひとりでは越えられなかった場所。差し出された手、支えてくれた言葉。


 「土を耕すにも、建物を立てるにも、人の手がいる。だから“信頼”ってのは、一番強い基礎なんだよ」


 ペンタクルが刻まれた石板を、三人の手が同時に支える。

 それは、ひとつの“信念”の完成だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ