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─運命の旅路─  作者: 夢乃
第五部 小アルカナ編:ペンタクルの王国 ― 実りと現実の章
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プロローグ:大地に根ざすもの

 火が意志を灯し、水が感情を流し、風が思考を巡らせた。

 そして最後に、レオがたどり着いたのは――大地だった。


 広がるのは果てしない草原、実り豊かな畑、静かに動く市場。

 どこか懐かしく、そして圧倒的に“現実”に満ちた世界。


 ここは、ペンタクルの王国。

 夢や理想ではなく、**「今、ここで何を持ち、どう生きるか」**を試される場所。


 「この地では、すべてに“価値”がつく。時間も、言葉も、労力も」


 案内人として現れたのは、朴訥とした農夫の男――エルド。

 火の国で出会った彼は、今やこの地に根を張り、土と共に生きていた。


 「夢を見るのもいい。心を動かすのも、考えるのもいい。けど結局、人はこの地に立っているんだ。現実の上にな」


 レオは自らの足元を見た。

 土があった。その土には、汗と涙が染み込み、小さな芽が育とうとしていた。


 旅の終わりにして、新たな始まり。

 レオは地を踏みしめ、最後の王国へと歩を進めた。

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