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─運命の旅路─  作者: 夢乃
第四部 小アルカナ編:ソードの王国 ― 風の章
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第十三話 知の裁定者(Queen of Swords)

 白銀の宮殿。その高座に座る女性は、冷たくも美しい剣を膝に抱えていた。

 名はシルヴィア。風の王国の女王にして、裁きを司る者。


 「感情は霧を生む。理性はそれを晴らす剣」


 彼女の言葉は鋭く、まるで心の奥を切り裂くようだった。

 だがその刃は、決して無慈悲ではない。むしろ、正確に“真実だけ”を見抜こうとする誠実さに満ちていた。


 「あなたは何を基準に選び、何を捨ててきたの?」


 レオは答えに詰まった。

 それでも、自分の道を語った。迷いも、後悔も、隠さずに。


 シルヴィアは静かに頷いた。

 「いい判断ね。すべてを断ち切る必要はない。けれど、曖昧さに甘えることも許されない」


 その声は冷たくもあたたかい――風の刃であり、同時に“清めの風”でもあった。

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