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─運命の旅路─  作者: 夢乃
第四部 小アルカナ編:ソードの王国 ― 風の章
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第一話 決断の一閃(Ace of Swords)

 風がうねり、空が裂けた瞬間、丘の頂に剣が突き立った。

 誰の手によるものでもなく、まるで空から落ちてきたかのように――それは、鋼の意志そのものだった。


 レオが手をかけた瞬間、空気が張り詰めた。

 剣は重くはない。だがその柄には、言葉にならぬ“責任”が宿っていた。


 「それは“真実を切り拓く剣”。持つ者の迷いを許さない」


 レクスの声が風に乗って届く。彼は遠くの岩に腰掛け、目を細めていた。


 「その刃は、道を示すと同時に、迷いを裂いてしまう。選ぶということは、何かを斬ることだ」


 レオは黙って剣を引き抜いた。風が唸り、空に一本の閃光が走る。


 この剣は――自らをも斬る覚悟がある者だけに、真実を教えるのだ。

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