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─運命の旅路─  作者: 夢乃
第四部 小アルカナ編:ソードの王国 ― 風の章
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プロローグ:風に問う者たち

 火と水の王国を越え、レオがたどり着いたのは、終わりなき風の平原だった。

 地平線まで続く灰色の大地。言葉も飲み込むほどの沈黙の中、風だけが絶え間なく吹き抜けている。


 ここは――ソードの王国。


 感情に身を委ねることを許されぬ地。

 必要なのは、正確な判断と、痛みを恐れぬ決断。


 「ここでは、考える前に動けば斬られる。だが、考えすぎても進めない」


 そう語ったのは、風をまとった青年レクス。思考と知性を象徴するこの国で、彼は“導き手”のひとりだった。


 剣は真実を暴く。だが時に、嘘よりも鋭く人を傷つける。

 だからこそこの王国は、“斬る覚悟”と“守る意志”が試される地だった。


 レオは腰のベルトに、小さな剣を差し込んだ。

 旅は変わる。心ではなく、思考と向き合う章が、ここから始まる――



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