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─運命の旅路─  作者: 夢乃
第二部 小アルカナ編:ワンドの王国 ― 情熱と創造の地
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第四話 熱の行進(Four of Wands)

 長い道を歩き抜け、谷の間にある小さな村にたどり着いた。

 そこでは祭りが開かれていた。空には紅の布が張られ、焚火の周りを人々が笑って囲んでいた。


 「こんなにも火が穏やかに見えるなんてな」


 レオはその光景に、どこか懐かしさを覚えていた。焚火の向こうで手を振るリサがいた。彼女は杯を掲げる。


 「燃やすだけが火じゃない。囲んで祝う火も、ちゃんとあるの」


 レオは祭りに加わり、初めて杖を地面に立てた。そこに風はなく、争いもない。ただ、共にある火があった。


 熱くて、優しい。

 それは、旅の中にある一瞬の休息だった。



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