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─運命の旅路─  作者: 夢乃
第二部 大アルカナ編:アルカナの導き
18/82

第十八章 幻の道 ― 18 月(The Moon)

 森が深くなった。霧が立ち込め、音が吸い込まれる。進むほどに足元は曖昧になり、空と地の境界が消えていく。


 そこにいたのは、仮面を被った双子のような男と女――ネイシュとミレア。


 「ここは夢と現の狭間」


 「真実はひとつとは限らない」


 ふたりの声が重なり、レオの心が揺れる。過去の影が現れ、後悔の声が耳元に囁く。


 「君の敵は幻ではない。恐れだ」


 レオは目を閉じ、深く息を吐いた。


 「……恐れても、進むよ」


 月の光が雲間を照らす。そのとき道が、一筋だけ浮かび上がった。

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