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─運命の旅路─  作者: 夢乃
第二部 大アルカナ編:アルカナの導き
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第十章 灯の道しるべ ― 9 隠者(The Hermit)

 夜。霧が立ち込める山道をひとり歩く男がいた。背を丸め、手に小さなランタンを持つ老人――バラン。


 「お前も迷い人か」


 レオは頷く。バランは手元の灯を掲げて言った。


 「灯りとはな、暗闇に進むためにある。見える道を歩くだけなら、いらんのだ」


 小さな灯が、足元を照らす。ほんのわずかな光でも、進むには十分だった。


 「知識は積まれた書にあるが、智慧は自分の中にしかない。お前はその旅に出ている。だからこそ、急ぐな」


 静かな言葉が、深く胸に響いた。

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