死の匂い
若かった頃は、21世紀が訪れるとは思っていなかった。1999年7月に世界が滅びると信じていた・・・
太陽が昇り
死の光を降り注ぐ
人々は守る術を知らず
天高く見上げる
風がどこからともなく
死の香りを運んでくる
破壊された原子炉は
華の香りに包まれて
海を渡って飛んでくる
神の手を持つ医師達が
新たな怪物を作り出す
誰も止めることが出来ない化物に
人々は叫び逃げ惑う
最期の審判が下るとき
地面は裂け
山は怒り始める
やがて街は火の海となる
海は荒れ狂い
それから逃げることは出来ない
あらゆるものを破壊し尽くしたあとに
新たな芽が出るだろう
それは新しい時代の始まりを告げる
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