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96幕目 私と私
私?「私は雨宮雫だ、あなたは?」
その顔は……私だった。
雨宮「私も……同じ苗字だ」
私「私はあなたと一緒に旅をしていたんだ」
雨宮「……いっしょって……顔すら、あの場所で見たまんま……」
私「忘れたのか……?あの時、私の顔を見て、バグった……あの瞬間を」
雨宮「……あの時って……どの時だっけ?」
私「……6年前の時に、箱開けたでしょ」
雨宮「ああ、そうだが……あの時の?」
私「ああ、あの時、私は別次元から転送されてたんだ……」
雨宮「だから……開けたからバグが起きた」
すると、私に向かって剣で刺してきた。
私「だから、生きろ」
雨宮「なんで……」
不意打ちだった、そして私は意識を失う直前、こう聞いた。
私「……仲間……最高だったよ」




