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91幕目 無意識
雨宮「……」
私はそいつの剣を無意識に躱していった。
????「なんだ……その……目は!」
私のどこから力が出ているのか、そして……その原動力は……なんだ……?
アテーナ「……そういうことか……なら……一気に畳みかけるよ!」
雨宮「ああ……」
体はもうボロボロなのに、どうして……どうして。
雨宮「オラァァァァ!!!」
さっき殴ってた感触とは違う、骨が、筋肉が弾ける感触が、私の拳に伝わる。
雨宮「オラオラオラオラ!!!」
私の体は無意識に奴に向かっていた。
アテーナ「地面にうまッとけぇぇ!!!」
そして奴の体は地面にめり込んだ。
雨宮「死んどけヤァぁぁ!!!!」
私はそのフードの中にある顔を押しつぶした。
雨宮「ハァッ……ハァッ……」
そこで私の体に限界が来たらしい、その場に倒れたらしい。




