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90幕目 衝撃波
その衝撃で私の周りが割れた気がする。
雨宮「おらぁぁ!」
私の体は、まるで金砕棒に打たれたかのような衝撃が走った。
????「ぬぅぅ……無様だな」
その衝撃は私の体に耐えられずに、地面に落ちる。
????「こんなものか、私の偽物は」
この人生に幕を下ろしても……もう悪くないだろうな……蒼井……ごめんな。
????「ほら、いつものように前をむけよ、雫」
雨宮「えっ……」
そこには、兄がいた。
和也「お前はそんな脆くないだろう」
雨宮「でも……もう体が動けなくて……」
和也「だから何なんだ、根性で立って見せろよ」
雨宮「だから……それができないんだよ」
和也「だからと言って、蒼井を見捨てるのか?」
……だからなんでそのようなことで……立てるんだ……
和也「……だから、行けよ、お前ならできる」
そして私の背中を押してくれた。




