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85幕目 溜めて飛ばす
雨宮「……さすがにまずいか」
突っ込む力が強ければ強いほど、負荷が強くなる、だから私の腕が熱くなってきていた。
雨宮「冷却スーツなのに……これほどとは」
即座に私は奴を空間で包んだ。
雨宮「しってっか?私の技……粘土みたいだろう」
私は包んだ空間の玉を遠くに投げ飛ばした。
雨宮「……これ……強いわね」
当然、あれでくたばってないけど……時間稼ぎはできたわね。
雨宮「あいつを詰めに行くか」
アテーナ「わかった……」
雨宮「私で最低戦力だからな……慎重に動くよ」
アテーナ「ああ……わかった……」
そして私たちは奴の飛んでいった方向に走った。
雨宮「これ、私たちも包めるけど……ぶつかったときの事故が怖いな」
アテーナ「だね」
雨宮「どうしたの?熱?」
アテーナ「いいや、健康だ」




