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70幕目 破裂
雨宮「いてぇ……」
私が受けた傷が広がっていっていた。
雨宮「…傷が…広がっていく…このままだったらミンチだな……」
けれど、どうしたらいいのか、私は路頭に迷う。
アテーナ「物音したけど…大丈夫……じゃないよな」
雨宮「…ああ、大丈夫じゃない……」
アテーナ「傷見せて……あー、あいつと戦闘したのか」
雨宮「ああ…それと手のひら……怖くて見れないんだ」
アテーナ「見せてみろ……どうしたんだ……表面の皮膚がただれてるぞ」
雨宮「ああ、少し無茶しちゃった」
アテーナ「……これぐらい回復できるけど……まさかね…あいつから生き残れるって……すごいな」
雨宮「ほかの人は……生き残ってないのか…?」
アテーナ「…ああ、覚えてる限り……一人いたな」
雨宮「……まじか」
アテーナ「だけどな…あいつは曲者過ぎて私には手を付けれないんだよな」
雨宮「その人のところに行かせてくれ!」
アテーナ「…挑戦的だね……いいだろう、だが死んでも文句は言うなよ!?」




