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67幕目 月の遊び
雨宮「たしか……月の重力って……6分の1だっけ、だったらバスケットボールドリブルしたら、地球の6倍飛ぶのかな…」
私はバスケットボールを出し、バウンドさせた。
雨宮「……ちょ……どこ行くのよー」
地面はもちろん舗装されていない、ボールをそこではねさせたら、わかるよな…?
雨宮「アアア……ボールがぁぁぁ」
ボールは宇宙空間に放り出される。
雨宮「……どうしよう…」
……それにしても……宇宙に生身ってこと自体、死ねるのに、私はもはやそれこそ無効化してるし……なんなの?
雨宮「……月の表面って、柔らかいのかな……」
そう思って、私は地面を触った。
雨宮「…柔らかいな…」
乾ききった砂のようだった。
雨宮「……にしても…私が一人の時に狙ってくるんだね」
????「悪いか?」
雨宮「いいや、この方が、私は力を出せるんだ」




