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35幕目 再生する力
アテーナ「こんな能力が使えるんだ…」
私の頭に手を当てて、こんなことを言い始めた。
アテーナ「まぁ…少しだけど…かけてあげる」
そして私の傷という傷が癒されていった。
雨宮「あれ……消えた」
アテーナ「まぁ、この傷はミスティとかでも、他のみんなでも、消えないやつだからね…」
雨宮「そうか……」
アテーナ「これが…話したかったんだ」
雨宮「ありがとう」
アテーナ「……」
雨宮「なんなの?ありがとうって言われ慣れてないの?」
アテーナ「いや……いつも無視されて生きてきていたからね……」
雨宮「……高貴な存在だから?」
アテーナ「そうなんだよね」
雨宮「そんなの、気にすることはない、私だってプライドをすてる時があるからね…」




