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33幕目 残してきたもの
雨宮「……」
アミ「どうしたんだ?」
雨宮「…いいや、なんでもない」
アミ「…そっか…あまみーも私と同じ目をしてたんだ」
雨宮「どういうことなのよ」
アミ「私はお父さんを殺された、あなたは兄を殺された、私たちは血がつながってないけど、同じ悲しみなのだろうな」
雨宮「…まぁ……あんなん……気にしてないし」
アミ「そう……」
雨宮「それに、あんな死に急ぎ野郎の事、考えたら、反吐が出るわ」
アミ「そんな辛辣なんだ」
雨宮「でも、お兄ちゃんのおかげで、最後までやり遂げる気になったよ」
アミ「もう……悔いはないよね?」
雨宮「ああ…」




