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32幕目 罪
雨宮「わたしって…なんで生きてるんだろう」
そう、私は人を殺した、それで平気に生きている、なんでなんだ。
雨宮「……なんで」
そして私は……私は……屋上に行った。
雨宮「……なんで…お前が?」
そこには死んだはずの…お兄ちゃん…いや、和也がいた。
和也「なんでここにいるんだ?」
雨宮「……あんたこそ…死んだはず…」
和也「まぁな……でもな、これを見てるってことは、お前は死ぬかもしれないってな……寂しいぞ?」
雨宮「そんなの、わかるわけがないよ」
和也「でもな、そういう妹にしたのは、俺なんだ、だから……お前の罪を俺は肩代わりをしようと思うんだ」
雨宮「でも…そんなの…できるわけ…」
和也「…お前の……妹によろしくと伝えておいてくれ」
そして私はビルの屋上にいた。
雨宮「……やっぱいいや」




