111幕目 警備
惡喰「おお……すげぇな」
雨宮「そういえば、ここって、何をしてたのかな」
惡喰「ああ、それがな……数年前は警備がいたんだがな……自然にいなくなっていた……っていうのがあるね」
雨宮「……何か資料あるかもね」
惡喰「どうしてなんだ?」
雨宮「本当の意味で、どうしてここに入れられたか……」
惡喰「……そっか、調べるといい、一応所有権は俺だがな」
雨宮「はいはい、漁っていってもいいよね?」
惡喰「ああ、いいぞ、だがな、俺の金庫は開けるなよ?」
俺の金庫って……どういうことだよそれ。
雨宮「……黄ばみまくってるね」
資料のほとんどが黄ばんでいた。
雨宮「だれかコーヒーでもこぼしたのか……?」
惡喰「これだ、これを見てくれ」
そこには、私がいた。
雨宮「これって……私?」
惡喰「おそらくな、多分だが、お前、ここに来る途中にスカイダイビングやっていただろう、そこまでが現実、謎の部屋で目を覚ましただろう?そこはもう架空の世界ってわけって、俺は考察してるんだ」
雨宮「……だったら、他の人もこの中に……」
惡喰「……そいつらはもう目覚めないぞ」
雨宮「そっか、死んだ感覚が……これにも伝わってるからか」




