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103幕目 奇抜なネームセンス
雨宮「すいませーん」
スタッフ「なんですか?」
一見ガラが悪そうなやつだな……
雨宮「この……アイドルの人って……誰ですかね」
スタッフ「魔法戦士アンジェラちゃんですがなにか?」
その名前を聞いた瞬間、私はすこしだけ吹いてしまった。
スタッフ「そうですよね、吹いてしまいますよね」
雨宮「ですよね」
まぁ、そうなるかもしれないけど……せめて格闘の二文字はつけておきなさいよ。
雨宮「ライブ後、会えないですかね?」
スタッフ「それはできないので……な?」
そして圧をぶつけられる、私も相当な修羅場をくぐってきてるんだ、圧を返してやるよ。
雨宮「そうですかそうです……か」
それと同時にライブは終わった。
雨宮「……どうか、お願いします」
スタッフ「……だーめーでーす」
すると横から誰かがひょっこり顔を出した。
アンジェラ「こいこい」
スタッフ「ちょ……」
雨宮「えっちょ……」
そのまま手を引かれていった。




