第2話 巡が死んだ理由1
「それで、どうして私は死んだの?」
そう、それなのだ私が一番知りたいのは。まぁ、誰のせいかって言ったら私がいちいち驚いているせいだけれども。(いやでも、これを驚かない人はいないか。)
「そうでしたね。それは様々な偶然が重なってしまって起きたことなのですが__、すごく長くなってしまいますがよろしいでしょうか?」
もちろん私はうなずいた。
「では話しましょうか……。」
【10年前】 (第三人称視点)
とても美しい森の中、大きな湖があった。その畔にお茶会をしている4神の姿があった。
赤色の髪をした、好戦的な目つきの女性、炎をつかさどる炎神・ファルクラウ。
水色の髪をした、おっとりとした雰囲気の女性、水をつかさどる水神・アクレリューン。
緑色の髪をした、動物と遊んでいる女性、風と木
をつかさどる風神・シルラルファ。
そして最後に、茶色の髪をした、柔和なほほえみを浮かべる女性、土をつかさどる地神・ノーミラーク。
ファルクラウがしゃべり始める。
「ねぇ、私たちの子供を創って、地上に転生させて学習させてみない?」
ファルクラウがいうのはこうだ。
四大元素である四神の子供つまり、普通なら、進化した人類がほぼ勝手に生む人の子のではなく、そこに介入して、神の子供を転生させ、地上を学習すれば、もっと凄い神が出来上がるのではないか、ということだ。
「なるほどねぇ。いいんじゃない?」
アクレリューンは賛成のようだ。
「私たち、よっぽどのことがない限りはひまだものねぇ」
ノーミラークも賛成だ。
「あははははは~~(^v^)」
シルラルファは、聞いていない。
「シルラルファはどうするの?」
アクレリューンがシルラルファに話しかける。
「どっちでもいいよぉ~」
「わかったわ」
…ちなみにシルラルファは嫌われていない。
「じゃあ、創造女神さまにお願いしないとね」
「と、いうわけで、ファルクラウ達は子供を創ることになったのです。」
「なるほどね。つまり私が生前に見たあの少年がファルクラウ…さん?様?達の、子供だったわけか。」
「はい。神の子供といえど、今は人間なのであのままだと死んでしまっていたから本当に助かりました。」
ありがとうございます。と、クリアが頭を下げた。
「いえ、気にしないで。それで?どうなったらクリアが謝る必要があったの?」
「それは___。」