第2話 旅の始まりと盗賊発見
「これで勉強は終わりだね」
周りの木から作ったハンモックから飛び降りる。
ゼリアルズから聖域に帰ってきた私は、ファンマやイネヴィー、スキル【大辞典】で、この世界の常識や、歴史を勉強したり、クリアから頼まれた服を作ったりした。思考加速があるとはいえこんなにかかるとは思わなかったけどね!
ん?と違和感を感じてふと【索敵】を発動させると、ゼリアルズ周辺に沢山の兵士がいるのがわかった。
「……もしかして、ばれた?」
もしも私たちの存在がばれていたとすると厄介なことになってくる。……うーん、やることもある程度終わったし、旅に出るいい機会かもしれない。
「ファンマ、イネヴィー。これから旅に出ることにしようと思うんだけどいい?」
「いいよ。そもそも、創造女神様からお願いされてたんでしょ?勉強も終わってるしね」
「我も問題ないぞ。我らは何処までもステラについていくからな」
と言う訳で、私たちは聖域から出て、世界を回る旅に出ることになった。
イネヴィーにまたがり、森を進みながら目的地を決めることにする。【大辞典】を開いてファンマとイネヴィーと相談することにする。できるだけご飯がおいしいところに行きたい。何故かって?前世であった三大欲求がほぼほぼ死んでいるからね!三大欲求である食欲・性欲・睡眠欲はすべて必要ない体になったから、ご飯の味を楽しむ以外ほぼやりたいことがなくなっている。まあ、眠れないことはないんだけど、ずっと寝ているのもつまらないし。
話を戻して、大辞典に浮かび上がる地図に目を向ける。
候補は3つ。
1つ目は王都。もともとの最終目標はここだけど、他の場所を無視して一直線に向かう。
2つ目は水の神獣がいるという聖水の泉がある水の都・ミジェ。
3つ目はエルフの町。因みに、漫画とかであるような閉鎖的な街ではないけど、町に住む人はエルフしかいない。
「ってところなんだけど、どこに行きたい?」
「我は何処でもよいぞ。主の役に立てるならばな」
「僕はエルフの町がいいな。あそこは神聖な場所だから、聖樹が沢山あると思うし」
ということなので、エルフの町へ向かうことにする。因みにその道中、いくつかの町によって行くことになる。
私がプラチナランクだということはばれても別に問題ないけど、普通とまではいかないくても、誰にも脅かされない生活がしたい!というわけで、これからもこのクリアからもらったチートをうまく使い分けていきたいと思う。
数時間程森の中を歩いていくと、森から出てきたようだ。森の木々のかわりに草原と街道が見える。
いったん休憩しようと思い、イネヴィーから降りようとすると、遠くから悲鳴と金属がぶつかり合う音が聞こえてきた。
「イネヴィー!全力で走って!」
「承知した!!」
体勢を立て直し、イネヴィーを全速力で走らせる。因みに、詳しいことを話さなくても主従関係にあるおかげである程度は伝わる。まあやろうと思えば神力で、念話みたいなことはできるけど、面倒くさいからやらない。でも、風魔法で体を覆ったりする暇なんてなかったから、そんな状態で新幹線のような速さになっていくイネヴィーに乗ると……。
「ぐぇっ……」
金属音に近づいていくと、一台の荷馬車と、いかにも悪党のような顔で荷馬車を襲う盗賊どもが見えた。ここは盗賊たちって言った方がいいんだろうけど、きれいな言い方は合わない気がするから盗賊どもでいいと思う。
まぁ、そんなことは置いておいて、馬車にいる人たちを助けるべく、荷馬車へ走る。
まともな戦闘やったことないけど、大丈夫かな……。
とはいえ、今はもともとあった人間の心と後からインストールされたような神の心が混ざり合っているような状態だから、盗賊を殺すことに躊躇はしないと思う。
でも、できるだけ生け捕りにするし、どっちかっていうと環境破壊しないかの方が心配だけどね。
「あ、音楽で治せばいいじゃん」
「どうかしたの?ステラ」
「何でもないよ。よーし、頑張るぞ!!」
12月1日 どれくらい時間がかかるかは分かりませんが、ステラクルムとエルスティアの年齢を5歳から15歳に変えようと思います。流石に不自然なので。幼女つえーが見たかった人はごめんなさい。
12月1日 ユーザー名を『カイコ』から『天柱蓮華』に変更しました。
カイコ → 蚕 → 天+虫 →天+柱
カイコ → コイカ → 恋?+華 → 蓮+華
という感じで思いつきました。




