第3話 手紙とテイムと奇跡
はぁ…、はぁ…。
「まぁ、過ぎたことをいまさらどうこう言っても仕方ないけどさ?もうちょっと相談してから言ってよ?はぁ…。」
仕方ない。次だ次!
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そうそう、忘れていたことが四つありました。ステラちゃんが今までやってきた裁縫や機織りをスキル化しました。こんどは、好きなように服を織って作ってください。【スキル・大辞典】に作り方は書いてあります。
二つ目に伝え忘れていたことは、サウンド・ガーディアンの能力です。音の守護神は、音に魔法を乗せてすべてを操る超能力です。使い方によっては、寿命を延ばしたり死者を蘇らせたりできるのです。まあ、私の許可がいりますが。
三つ目は、神具をあげるということです。ステラちゃん、演奏のスキル取ったはいいけど、楽器をどうするか決めていないんじゃないですか?もし決めていなかった場合のためにどんな楽器にでも姿を変えられる神具を送ります。神具はステラちゃんの体の中に入るけど、驚かないでね。
四つ目は、私との交換日記的なものをやらないかと思って言おうとしていました。もしよかったら燕を飛ばすので、その燕の首輪に魔力を流してノートを取り出して書いてください。あとペンも入っているので安心してね。
後ステラちゃんが良ければ、地上に居る神獣をできるだけ多くテイムしてください。
それでは、良い人生を______。
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クリアからの手紙を読み終わったら、その手紙から五つの光が飛び出して、私の身体に宿った感じがした。
「ものすごく胸があったかい。ありがとう、クリア。・・・・・さて!まずやることは、
1、もらった追加のスキルを鑑定する。
2、神具を出して、サウンド・ガーディアンの能力と、スキルを試す!
3、交換日記を書く!
4、神獣をテイムする!
さて、まずは追加の鑑定をやろうか。」
きっとまたチートだろうから先に確認しておかないとね。
『鑑定』
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【裁縫】
裁縫をするときに自動的に補正がかかる。そして、作り方がわかり、裁縫道具を想像すれば出てくる。
【機織り】
機織りをするときに自動的に補正がかかる。そして使い方がわかり、機織り機を想像すれば出てくる。
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「やっぱりチートだったか。まあ、もう慣れちゃったし、あって困るもんじゃないからいいけどね。誰かに追われそうになったら実力行使するだけだし。」
よし、次はスキルを試そう。まず、神木さんに手伝ってもらって【全言語、文字理解】を試そう。相談してみると快く許可してくれた。
「さて、お願いします!『全言語、文字理解』発動」
《お初にお目にかかります、ステラクルム様。ワタクシ、名もなき神木でございます。突然ですがお願いしたいことがございます。上級神・サウンド・ガーディアン様、ワタクシはあなたの眷属神にされたいのでございます!》
わぁお。スキルは成功したみたいだけど、すごいお願いをされちゃったわ。
「私的にはクリアからもお願いされたし、テイムしてもいいんだけど、一応街に行く予定だからその姿だとは入れないんだよね。あ、そもそもお金ないけど。」
《それでしたらワタクシのスキルで変身いたします。》
へー、すごい万能ね。
「じゃあ、テイムする上で命令があるよ。あなたの素で話して。あと、私のことは気軽にステラって呼んでね。友達もいなくて、転生してから初めての友達のクリアも創造女神だから気軽に会えるわけじゃないし。」
《……わかったよ、ステラ。僕がステラの2人目の友達だね!》
そう言いながら神木さんが変身する。
「わあ、かわいい!君が変身した小さい白ぎつねは私の大好きな動物なの!」
ほんと可愛い!そう、神木さんが変身したのは、白い毛並みにつぶらな瞳をもった白いきつねだ。
「じゃあ、テイムするね。えっと、テイムの仕方は、『大辞典』テイムの仕方を教えて。」
私がそう言った途端、大きな分厚い本が目の前に現れた。そして、ひとりでに何百ページもめくられたとき、真っ白な紙に真っ黒なインクで文字が書かれていく。
「さて、えっと『体に血のように流れる魔力を想像しながらそれを手の方へ移動します。』こうかな?」
《ステラ、できてるよ!》
それにしても、丁寧に魔力についてまで教えてくれるのね。
「よし、次に『その魔力を蛇口の様にイメージしながら少しずつテイムする相手に放出します。』こうだね。『そして、相手の魔力のもとを探します。見つけたら、自分の魔力のもとと相手の魔力のもとを魔力の糸でつなぎます。そして、相手に名前をつけてしゃべりかけます。そして、その魔力がより一層輝いたら成功です。』じゃあ、いくよ。」
魔力をつないでしゃべりかける。
「あなたの名前は『ファンマ』。ギリシャ語で奇跡という意味をあなたに授けるね。これからよろしく、ファンマ!」
私がそう言うと、ファンマが光り出して、きれいな銀色に私の髪と同じプラチナブルーに変わっていった。その眼は、金色と鮮緑色が輝いている。
《ありがとう、ステラ!!》
そう言って、飛びついてくる。
「どういたしまして。それとね、ファンマ。一つだけ試したいことがあるの。」
そう、私が試したいのは無属性魔法。それも記憶を共有する魔法。そう言って聞くと、ファンマは二つ返事で返してくれた。
「よし、じゃあ行くよ。『リコール』」
私がそう言った途端に私の額から白い糸がファンマとつながった。すると私の33年の人生を高速で追体験するような感覚があった。
《……なるほど、そんなことがあったんだね。もちろん、ボクもついていくよ!そのためにテイムしてもらったんだからね!》
こうして、私の旅に新たな仲間が加わった。
サブタイトルの奇跡は、ファンマと読みます。
テイムのスキルを使うと、従魔は主人の魔力が混ざるので、体に何か変化が起きます。ファンマの時は、毛色でした。




