もしも、猫になれたなら
もしも、猫になれたなら
たくさんの視線を集めつつ
するりとそれを抜け出して
真っ直ぐあなたの元へ行く
だけど、私は猫ではないから
たくさんの視線を集めてる
あなたの元へは向かえない
大勢のうちの一人でしかない
もしも、猫になれたなら
あなたに近付きそっと鳴いて
あなたの注目を集めたい
しっぽを揺らして誘ってみせるの
だけど、私は猫ではないから
あなたに近付くのも怖くて
声を掛けるのも躊躇ってしまう
そっと泣きたくなるだけなの
もしも、猫になれたなら
あなたの足元に擦り寄って
じっとその顔を見つめて
笑顔で抱き上げてもらいたい
だけど、私は猫ではないから
あなたへ触れるのにも戸惑い
目が合うことさえ恥ずかしい
下を向いて誤魔化してばかり
もしも、猫になれたなら
頭をあなたの手に預けて
撫でてと無言で催促するの
思う存分甘えてみたい
だけど、私は猫ではないから
できない悩みに頭を抱えて
素直に甘える猫を撫でつつ
しょっぱい想いに苦笑する
私は、猫にはなれないけれど
それでもあなたが遠くから
私に気付いてくれるから
ほんとはそれだけで幸せなんだよ
あなたは、猫に目がないけれど
私の様子を気にかけてくれて
言葉を尽くして真剣に
会話をしてくれるのが嬉しい
私は、猫ではないからこそ
あなたの隣で同じ目線で
あなたを支えられるから
それも悪くはないと思うの
きっとずっとこの先も
素直になんてなれないけれど
もしも、それでも良かったら
あなたの隣にいさせてね
きっと、猫にはなれないけれど
ちょっと照れてもちゃんと言葉で
好きな気持ちを素直に伝える
そんな風にはなりたいと思うから
〜私の中のうるさい猫系女子好きの感想〜
「萌え殺詩」
「きゅん詩ぬ」
「ここに教会を建てよう」
「いやむしろ嫁に下さい」
「尊い……尊い……」
「ツンデ恋歌」
「いやツンデレと言うにはデレが多い」
「いつから恋愛歌だと錯覚していた……?」
「なん……だと……⁉︎」
「なるほど、可能性は無限大だな」
「結婚」
「ゼ◯シィ!ゼクシ◯を用意するんだ!」
「いやむしろこれがゼク詩ィ」
「そんなまさかセク詩みたいな!」
「じゃあタクシー?」
「持ち帰ろうとすんな!」
って言ってるので、猫系女子の皆さんは自分に自信持ってください。(余韻台無し)