表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
主導  作者: K
8/8

8

USB中にはマップ,写真3枚,テキストデータが入っていた。


【マップ】

とある山岳地帯を描いた物だ。

3つの印と文字が書き込まれている。

・A地点:失踪ポイント

・B地点:デッドライン

・C地点:TCS拠点


【写真】

①新聞の切り出し

 見出しは『捜査官の大量死_現場での統制ミスが原因か?』と書いてある。


②人影の写真

 →形や大きさから成人女性の可能性が高い。

  顔はボヤけていた為、確認できなかった。


③何かのファイルを写した写真

 →何個かはインクが滲んでしまい見えなかった。最後の一つには✔︎がされている。


 NO-000『O****(***た存在)』

 NO-001『Abraham ***(選ばれた***)』

✔︎NO-078『Initiative_Prototype_ver.3-1(主導_試作3-1)』


【テキスト】

相棒へ


このデータを今見ているという事は、僕は既に死んでいるのだろう。

見つけてくれたのが君だと信じている。


僕と君がパートナーになるきっかけになった事件を覚えているか?

部隊を壊滅寸前まで陥れた、あの忌々しい事件だ。

数年が経過したが、未だに主犯は見つけられていない。

しかし先日、ある人物から事件に関する情報の垂れ込みがあったんだ。


僕は真実を確かめに行く。それが例え罠だとしても。

君に内密して動いていた事は申し訳ないと思っている。

だけど、君を巻き込みたくなかったんだ。

あの事件で僕達は沢山の仲間を失った。

もうあんな想いはしたくない。


それに僕達は刑事だ。

正義を全うし市民を守らなくてはならない。


君もそう思うだろう?


僕の予感は悪い方に適中し始めている。

いつ消されるか分からない。


どうか君は生き延びてくれ。


-隆二より


 私はすぐさま銃を組み立て直し、弾倉と初弾を装填を行いセーフティをかけた。

そして、地図に記された場所に向かい車を出した。

自らの手で隆二の仇と真実を追う為に。


しかし、感情的なりすぎ油断していた。

森林地帯を捜索中に、何者かに背後を取られ薬剤で眠らされてしまった。

そして、この密室で目を覚まし現在に至る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ