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回転式拳銃、ニューナンブM60。
いわゆるリボルバーだ。
日本の警察官が使用しているものだ。
昔、刑事ドラマで見たことがある。
私はまず弾を取り出した。
装弾数は5発。
そして、安全装置を外し弾がない状態で引き金を引いた。
カチン
静寂の中、撃鉄の音が響いた。
それから再び弾を込め安全装置をかけ安全装置を戻した。
バッグパックは奴らに奪われてしまったが...ナイフは所持していた。
私は拳銃をジャケットのポケットの中に入れ行動を始めた。
私の心には、ずっとある言葉が何回も繰り返されている。
-生きていてくれ、必ず助ける-
私は妹を探す為にここに来た。
だから、私自身で妹を探し出さなければいけないのだ。そして一緒に家に帰る。
それが私の目的だ。
私が捕らえられていたコンテナを、遠くから見てみた。
異形頭が10人ほど集まっているのが窓から確認できた。
10人の内、1人の女が小型の鋸で男の頭を少しずつ削っていった。
ここからは見えないが...恐らく脳のいくつかは一緒に切れただろう。
切られた男は痙攣し、声にならない声を発していた。
「聖域に運ぶのです！」
女が言った、そうすると周囲の男たちが切られた男を引きずりながら移動していった。
