表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/39

決断。

ご覧いただきありがとうございます!


湊人と華は昼食をとるためファミレスへ。

ファミレスで思わぬものを目撃し…?

俺たちはファミレスにいた。


「何頼む?」


「私、これ!」


華が指差したのは雑炊だった。


「食欲ないのか?」


「まぁ、それも少しあるけど。ここの雑炊、美味しいんだよ〜!」


「そうなのか!食べた事なかったな。俺は…うん、決めた」


注文が終わると俺は新の事を聞いた。


華が暴力を受けた後、新は優しくなると言う。


暴力をふるっている時の記憶がない感じではないらしい。


どうやら典型的なDV男の気質があるようだ。


「私が早く断ち切れたらいいんだけど。」


華が悲しそうな顔をする。


「好きな奴を簡単に諦められる人なんていないよ。こればかりはしょうがない。時間が解決するのを待つしかない」


「…うん。」


その時。


「いらっしゃいませ〜」


「!!華、テーブルの下に隠れろ!」


「え?」


「いいから!」


「へぇ〜。お二人さんデート?」


…新に見られた。


「!!?」


新は有紗ではない知らない女の人と来ていた。


「新、その人誰?」


華が聞いた。


「あぁ、彼女。」


新は悪びれる様子もなくそう言った。


「…そうなんだ」


華は唇を噛み締めた。


「新。私達、付き合う事になったから」


華は新に言った。


「は、華…!」


俺は驚いて華に話しかけようとするが新に遮られた。


「そうか。ま、お幸せに。…行こう、ゆうさん」


優さんと呼ばれた人は不思議そうな顔をしながらこちらに会釈をし、新について行った。


歳は俺たちより上のようだ。


かなり大人っぽい。


「湊人、ごめん。勝手な事言って。」


「いや、俺はむしろ嬉しいけど。本当にそれでいいのか?」


「うん。なんか、今ので吹っ切れた!なんだったんだろうね。今までの時間返してって感じだよ」


華が笑っている。


とびっきりの作り笑顔で。


「華。ゆっくりでいいからな」


「…。分かってる。分かってるけど…もう、おかしくなりそうだよ…」


華が今にも消えそうな声を出した。



ーーーーー


俺たちはこれ以上ファミレスにいたくなかったので、公園に来た。


休日という事もあり、家族連れや子供達で賑わっている。


「「…。」」


何か話す事はないかと周りを見渡す。


「あ」


華が何か見つけたようだ。


「ん?どうした?何かあったか?」


「あ、いや、大した事じゃないんだけど。あそこに新しくケーキ屋さんができてるから」


「まじか!うまいのかな?行ってみてーな〜。」


「湊人、ケーキ好きなの?」


「そうなんだよ!俺甘党でさ、俺の周りにあんまり甘党いなくて、ケーキ屋とか1人で行くの恥ずかしいし我慢してんだよ」


「ぷっ、なにそれ。じゃあ一緒に行こうよ」


「いいのか?!」


「湊人、喜びすぎ!そうと決まったら早速行こう!」




俺はケーキがずらりと並んだショーウィンドウに釘付けになった。


全部うまそうだ。


どれにしようか悩む。


「湊人、決まった?」


「決まんねーよ。全部うまそーだもん」


「じゃあさ、店長おすすめケーキ5種類詰め合わせってやつにしてシェアしようよ!」


「お、それいいな!」


俺たちは勢いよくケーキを買ったは良いものの、このケーキ屋さんにはイートインスペースがなく、食べる場所を探さなければいけなくなった。


「どこで食べようか?」


公園でケーキを食べてる人はあんまり見たことがない。


そういえば、うちは今日は誰もいない。


「華、うちに来るか?」


「え、いいの?」


「華が良ければだけど」


「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます」


俺たちは俺の家に向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ