俺と親友と彼女。
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主人公赤井湊人はごく普通の高校1年生。
湊人にはイケメンの親友、新がいます。
ある日、湊人は新に会わせたい人がいると言われ…?
俺の名前は赤井湊人。高校1年。サッカー部だ。
俺には中学からの親友がいる。
名前は三浦新。俺と同じ高校1年、サッカー部。
新はイケメンでファンクラブもあるとか無いとか。
サッカーも抜群に上手くて1年なのにレギュラーだ。
俺とつるんでるのが不思議なくらいだ。
朝。
俺はいつも通り朝練をする為に皆んなより早くグラウンドに行く。
…また先を越された。
新だ。
新の事を天才だとか言う人もいるけど、新は誰よりも努力家で芯が強い。
「はよ!」
「お、湊人!はよ!今日も早いな!」
「新の方が早いだろーが」
「まぁまぁ。今日はこの練習メニューやろうぜっ!」
練習メニューは部活でやったものを活用している。
キーンコーンカーンコーン
「やべっもうこんな時間だ」
朝のHR10分前のチャイムが鳴った。
「湊人!今日の帰り、一緒に帰ろうぜ!会わせたい奴がいるんだ!」
「おっけー!じゃあまた帰り!」
そう言って俺たちはクラスへ走った。
「はぁ、間に合った…!」
なんとか担任が来る前に教室に辿り着いた。
席に着くと、隣の席の荒井華がこちらを見て微笑んでいた。
「間に合って良かったね」
華は美人。とにかく美人だ。
微笑まれただけで疲れなんて吹っ飛ぶくらい。
「ほんとだよ。新と練習するとつい時間忘れるんだよな」
「2人とも練習熱心だよね」
ガラガラ
「おはようございます。HR始めます」
華と話していると担任が来た。
1限目、英語。
「やべっ!教科書忘れた!」
俺はすかさず隣のクラスに行く。
「美奈!英語の教科書貸して!」
山形美奈。
1年でサッカー部のマネージャーだ。
「また〜?はい。」
「さんきゅー!1限目終わったら返すわ!」
「私達2限目が英語だから早く返してよね」
そう言うとすぐに教室の中へ戻ってしまった。
美奈は面倒見がいい。
マネージャーには最適だと思う。
自分の教室に戻ると、英語の先生がもう教壇に立っていた。
「赤井くん、早く席に着きなさい」
「はい、すみません!」
英語は苦手だ。
眠くなる。
うとうとしていると先生に呼ばれた。
「赤井くん、次の文を読んで?」
「え、」
「28ページの3行目だよ」
コソッと華が教えてくれる。
教えられた文を見ると、読み方や訳が書き込んであった。
(美奈、さんきゅ)
美奈と華のおかげでなんとか英語を乗り切った。
その日は無事に過ぎ、あとは帰るだけになった。
今日は部活は休みだ。
いつも通り新を部室で待っていると、2つの人影が扉の前に立った。
ガラガラ
「湊人〜?あー、いたいた!帰ろうぜ」
「おう、って華?!」
新の隣には華が立っていた。
「えへへ、私もいいかな?」
「いいけど、なんで?」
「俺たち、付き合う事になったんだ。」
「そうなんだ!おめでとう!じゃあ朝言ってた会わせたい奴って…」
「そう、華の事。」
「湊人がキューピットみたいなものなんだよっ!ありがとね、湊人」
「え、俺?」
「まぁ、とりあえず帰ろうぜ」
俺達3人は学校を出た。
「なんで俺がお前達をくっつけた事になるんだ?」
「湊人が新の親友だから、共通の話題ができたんだよ!」
「そういう事」
新と華はまさに美男美女カップルという感じだ。
俺が一緒にいるのが申し訳ないくらい。
「俺、お邪魔じゃね?」
「そんな事ないよ〜!ね、新?」
「おう、一緒に帰ろうぜ。あ、そうだ。湊人と華、連絡先交換しとけよ。これから3人で会う事もあるだろうし」
「そうだね」
「おう」
俺たちは連絡先を交換し、しばらくして帰宅した。