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霧雨に霞む姿

作者: 人間詩人

霧雨に霞む過去の姿を

見つめながら

別れの日の様子を

微細な雨の中で 思い浮かべていた

本当に 細かい雨の日だった

お互いに 別れる理由もなく

なんとなく 別れようかと

言いだしてしまった

まさか 現実の別れに

なるとは 思いもよらず

たくさんの過去の

思い出が 迫り来る

もう いないんだな

本当に いないんだな

手が 握りしめるように

涙も 流れていった

悲しい過去と なってしまった 今

心は 打ちのめされ

ズタズタに 切り裂かれそうな 感情が 静かに

静かにと 込み上げてくる

戻れないのか あの日

巻き戻すことも

できないのか

それが 人間の宿命だとしたら

あまりにも 残酷すぎる

せめて 姿だけでも

残して おくれ

また 再会できるのに

姿は 形すら残さずに

消えていった

この地上から 存在が

消えてしまった

あまりにも 悲しい

悲しすぎる 現実

立ち直れるのか

自分に 聞いてみた

返事は 帰って来ない

このまま 重い心を

抱えながら 生きる

生きるしか ないようだ

霧雨は だんだんと

止み始め 少しずつ

少しずつ 青い空が

見えてくるようだ

天も 晴れなさいと

言ってくれて いるようだ

傘を ゆっくりとたたみ

青い空の下を

ゆっくりと 歩き始めるので あった

あしたは 晴れかと

つぶやきながら

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