表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

実験小説 小説で●●実験してみました!

実験小説 声のトーン

作者: 猫田蛍雪

 みなさん、こんにちは。

 進行役のゆうきアナウンサーです。

 それでは今回、参加していただくゲストを紹介します。

「みなさん、おはらっき!元気な大熊です」

 パチパチパチ、と観客から普通の拍手の音が聞こえます。

「グッドモーニング!小説家のネコバーです」

 パチパチパチ、パチパチパチ、と大熊よりも大きな拍手の音です。

「みなさん、こんにちは!役場の長の博士です」

 ワハハハ・・・・・・ 。

 観客の笑い声が聞こえます。

「おい!笑うな!」

 博士は、観客に向かって怒鳴ります。

「お前が、パジャマの格好で、来たからかもな・・・・・・ 」

 大熊も笑いをこらえながら、博士に指摘します。

 それでは早速、今回のテーマにまいりましょう!


 今回のテーマは「声のトーン」です。

 このテーマに沿って皆さんには、それぞれの役を演じてもらいます。

 それでは、まいりましょう!


 ----実験劇場 開始----


『その1 やまびこ』


 博士たちは、登山へ行きました。

「ヤッホー! 」

 大熊が、山に向かって、そんな声を出すと・・・・・・ 。

「ヤッホー! 」

 普通にやまびこが返ってきました。

「金運アップ! 」

 博士が、山に向かって、そんな声を出すと・・・・・・ 。

 ガーン!

「何で、金でできた洗面器が降ってくるのだ! 」

 博士は、空に向かって怒鳴りました。

「まあ、金物だから、さっそく金運がアップしてよかったですね」

 大熊は、笑いながら言いました。

「原稿を書いて! 」

 ネコバーが、山に向かって、そんな声を出すと・・・・・・ 。

「この話は、終わりです」

 そんな声が聞こえたかと思うと、この話は終わりました。



『その2 殺しの言葉』


 ここは、役場です。

「だから、ここが間違っているのだ! 」

 博士が、大熊に怒鳴る。

「そんな表現では、読者に伝わりませんよ」

 大熊は、読者のほうに向かって冷静に話す。

「何だよ、読者とは? 」

「なるほど。だからいつまでも悪役なんですよね」

 大熊の嫌み攻撃に、博士は1億3000万のダメージを受けました。

 ザクリ!

 そして、博士は倒れました。

 続きをしたい方は、教会へ・・・・・・ 。

「俺は死んでないし、勇者ではないぞ! 」



『その3 元気よくあいさつ』


 役場の前で、博士が朝のあいさつ運動を行っています。

「おはようございます! 」

「おはよう!未納金を払ってくださいね」

 博士のあいさつに対して、集金のおじさんがいいました。

「おはようございます! 」

「おはようさん。今日も取り調べがあるからな! 」

 博士のあいさつに対して、志熊警部が言いました。

「おはようございます! 」

「お疲れ様です。次は、午後のあいさつ運動をお願いします」

 博士のあいさつに対して、ゆうきが言いました。

「なんで、こうなるの! 」

 博士は、ズッコケました。

 ガック、と。



『その4 八百屋さん』


「いらっしゃいませ! 」

「この大根をください」

「ネコバーさんだから、10円ね」

「いらっしゃいませ! 」

「このにんじんをください」

「大熊だから、1本100円ね」

「今日は、ずいぶん高いな」

「いらっしゃいませ! 」

「このきゅうりをください」

「博士、すいませんね。品切れです」

「そうか。ならばこのトマトをくれ」

「すいませんね。プラチナ会員でないと買えません」

「ならば、このやくそうは? 」

「うちは、八百屋だよ」

「知ってるよ。売る気あるか! 」

「ないよ! 」

「困ったな・・・・・・ 」



『その5 あつい』


 その日は、暑い日でした。

「この分厚い本で、大熊の頭を殴る!」

「そうか、私はこの熱い熱湯を博士にかける! 」

 よい子はマネしないでください。



『その6 売り言葉と買い言葉』


「お前、けんか売っているのか? 」

「そのけんか買った、買った」

 日本語は難しいですよね。

「おお!けんかが大安売りか! 」



『その7 何の動作? 』


「言い訳する、あせる、逃げる、捕まる、落ち込む」

 それでは、見てみましょう!

「いや、来月まで待ってくれ! 」

 博士が、言い訳をしています。

「そう言えば、先月もそんなことを言ったな! 」

 志熊警部の言葉に博士はあせりました。

 そして、博士は逃げました。

 しかし、捕まり厳しい取り調べを受けました。

 博士は、どんな表情かというと・・・・・・ 。

「見せ物じゃあねえぞ! 」


 ----実験劇場 終演----


 これで、終わりです。



 終わり




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ