非日常
ガチャ
放課後に学校の屋上に俺一人・・・いやだからなんだって話なんだけど、
「たまにはゆったりとしたいのですよ・・・学生でもね、」
コーヒーを片手に夕日を見る、いやいじめにあってるとか友達居ないボッチでは無い、多分一般的な生徒でごく普通の学生だと思う、
「帰ってもやることないしなぁ・・・」
コクッとコーヒーを一口・・・ふむ美味、
「さて定期的にフラグ立てたし帰るか・・・・」
俺は毎日屋上に来て黄昏てる、要するに刺激が欲しいのだ、
「ってアニメやゲームじゃないっての!」
振り返り荷物を拾って帰ろうとすると
ぺしっ
何やら顔に張り付いた
「な、なんだこれ?」
なんか妙に肌触りの良い極上の生地で何とも収縮性に優れた素材思わず頬ずりしたくなるようなってこれ女性用のパンツだ!
「パンツ!でも何でここに?!」
風に飛ばされたとは言えここは屋上、ここより高い建物は近くにない、
「周りに人影は・・・なし」
周囲を見渡してもこれの持ち主は見当たらないと言うことはこれは俺の者ということか!
「ってそれじゃあ犯罪者じゃねーか!いくら刺激が欲しくても捕まるリスク背負いたくねぇ!」
とあいえどうするかなぁこのパンツ・・・
「忘れ物として届ける・・・はアウトだな、と言うことはここに置いて帰るのが一番か」
しかし置いて帰るにしてもダイレクトに置いて帰るのは流石に持ち主に失礼か、
おもむろにハンカチを取り出して床に引きその上にパンツを風で飛ばないように五百円硬貨を置いた、
「ある意味ご馳走様でした」
パンパンと手を叩き拝むとその場から離れる、
さて長々と個人的に話してきたがここらで自己紹介を、俺の名前は加賀大地高校二年生の平凡な一般的な生徒だ、
「ただまー」
無事に家に帰還と!取りあえずリビングに直行する
「おにぃー!お帰りー!」
俺を軸にくるりと飛びつくのはこの世界で一人だけだ
「帰ってくるなり飛びついてくれるのは嬉しいが家狭くて危ないからやめような里香」
加賀里香、小学3年生の彼女は俺の可愛い妹だ
「おにぃー遊ぼう遊ぼう!」
「晩御飯作るからテレビでも見てまっててなー」
ちなみに両親は共働でたまに夜まで帰ってこないことがある、それが今日な訳だが、
「里香~何食べたい?」
「おにぃ!」
ぶっ!
「俺を食べたら遊べないぞ!オムライスでいいか?」
「うん!オムライス!」
里香はたまに変なことを言う、でも可愛い俺の妹だ、
翌朝、
「ふぁーおはよう母さん」
寝ボケ眼でリビングにやってくると朝食を作る母親の姿が、
「あらおはよう大地、今日はお寝坊なのね」
「昨日深夜近くまで里香と遊んで居たんだ・・・ふぁー」
里香を寝かせる為にあれやこれややったが駄目、寝たかと思って部屋に戻ると自分の布団に潜りこんでいる始末、それで少し寝不足なのだ、
「今日はいいの?ランニングは?」
「いい、時間ないし・・・」
冷蔵庫から牛乳を一杯、
「ふぅー、顔でも洗ってくるか」
「ダイチー!里香を起こしてきてー!」
「わかった!」
着替えも早々に妹を起こす・・・、アニメとかなら普通逆だろうに、
コンコン!
「里香―そろそろ起きろよー!」
「・・・・」
返事がない、こりゃあ起きて無いな!
「入るぞ!」
女の子らしいぬいぐるみが多い部屋の中で気持ちよさそうに眠りこけてる我が姫が、
「ほら里香起きなさい、遅刻するぞ、」
「むにゃむにゃ」
「さてどうすれば起きてくれるか・・・」
「むにゃむにゃ・・・眠り姫は王子のキスでおきふ・・・スピー」
ほほうその手があったか
「そうか、仕方ないキスで起こして上げるか」
「えへへ、ムチュー」
唇をとがらせて何とも可愛らしいではないか、しかし!
ソイッ!
ベットから布団をはぎ取り里香は地面とキスする
「あたっ!もう!おにぃ酷い!」
「起きてるだろ!全く早くしないと遅刻するぞ、」
「ううっ眠いよう・・・」
ぬいぐるみを抱えまだうつらうつらしてる妹を尻目に布団一式をほしてしまう、
「顔でも洗ってきな、そろそろ時間やばいぞ?」
「はーい、」
さて俺も朝食食べないとな
「「行ってきまーす」」
「いってらっしゃい、大地今日はお母さん早く帰れるから!」
「はいはい、期待しないでまってますよー」
大体こんな事言う時の母の帰りが早かったことがない、
母親と分かれて2人、通学路を渡るも、
「おにぃ!またねー!」
妹の学校はすぐ近くにあるのでここでお別れだ、
「気をつけてなぁ!知らない人に声をかけられてもついて行くんじゃないぞー!」
声をはり妹に注意喚起を促す、すると妹は振り返り大きく手を振り返してくる、うむ、可愛いじゃないか!
さて一人となったわけだが、
「「あっ!」」
ふと目と目があった人物がいた
「お、おはよう穂乃果!」
瀬奈穂乃果俺の幼馴染である、
「お、おはよう・・・」
中学時代に親の都合で転校してからまたこちらに戻ってきたらしく、高校はおんなじなのに何故か声をかけても冷たくなった、まあ思春期特有のものだろう・・・
「な、なによ」
睨みつけられた、いや用事などないんだが・・・・、
「い、いい天気だな瀬奈さん」
「そんな事言う為に話しかけたの?それじゃあね!」
「まって!今のなし!今のなし!」
機嫌悪そうだなぁ、でもせっかくだから何か話ししてみたい、
「えーと、そう言えば昨日学校の屋上にいた?」
「行かないわよそんな所」
デスヨネー、昨日のパンツの持ち主もしかしたら穂乃果かと思ったけど違うか、
「そ、そうかわかった・・・おっ!そろそろか、」
何気ない(笑)会話を一時中断しておれはクラウチングスタートのポーズをとる
「アンタまだそんなことやってるの?」
あきれ顔の穂乃果が言い放つ、目指すは十字路、
「ふぅー・・・よし!」
呼吸を整えて駆け抜ける、
「ここでのフラグは大切なんだ!絶対成功させてみせるぜ!」
そうここでの日課は通学路に食パン加えた転校生との出会いの為に毎日走りながら登校なのだが、まあ成功しない、しかも危ないことが多い、前も車とぶつかりそうになった、皆は真似しないようにな!
『よし!そろそろゴール!って!』
「うわっ!」
ドサッ
誰かとぶつかった・・・だと!そ、そうだ!ここでパンツを覗かないといけない!
徐に顔を上げて顔を確認する
「え?あっ・・・、」
食パンはくわえてないが見まごうことなき女子生徒にぶつかった、しかもかなり美少女!
「ちょっ!大丈夫貴女!」
後ろから穂乃果が女子生徒を助けるながら俺の事を睨みつけてる・・・ひぃーおっかねぇ!
「・・・・」
ぶつかった彼女は穂乃果の助けを無視して無言のまま立ち上がりバタパタと汚れをとる
「・・・・」
無言のまま俺の顔を見ると何事も無かった様にスタスタと歩き始めた、
「な、なに?あの子・・・・」
「な、何でしょうね・・・・」
「オッス大地!おはようさん!」
「おはよう、相変わらず元気いいなぁ・・」
教室に入るとテンションの高い奴が一人、
「元気が売りの榊さんってね!それにしても聴いたか?転校生の話し!」
榊啓吾中学生からの連れで要は腐れ縁だ、
「転校生?そんな話聞いて無いが・・・」
こいつの情報は50%がデマだ、あまり信用出来無い、
「今度の奴はマジだって!」
「それにこんな時期に転校なんてあるわけないだろ?」
7月に転校だなんてあまり聞いた事が無いのだが・・・、
キーンコーンカーンコーン
「よーしお前たち席つけー」
チャイムと共に黒髪のロングヘアーをふわりと揺らして担任の篠崎先生がやってくる
「喜べ男子共ー転校生だぞー」
「!?」
圭吾の方を見るとドヤ顔してやがる、まったく俺の負けだよ
「ほら入ってきな!」
篠崎先生は転校生を促す
「・・・」
お!女子だ、すらりとした身長に凛とした佇まい、こりゃあ美少女だわ・・・あれ?
「自己紹介しな」
「黒瀬宇宙ですよろしく・・・」
「あ・・・・あーーーー!」
朝ぶつかった彼女だった!ま、まさか本当にフラグ成立してしまうとは!
「ん?どうした加賀?お前黒瀬の知り合いか?」
「い、いや知り合いと言うことではないんだが・・・」
「なんだいつもの病気(フラグ回収)か?ほどほどにしとけよ!」
俺のアイデンティティーを病気扱いするなんて酷い先生だ、
「加賀の後ろの席が空いてるがあいつは危険だからな!瀬奈、加賀の後ろな!」
「ちょっ!なんで私が!」
とばっちりを受ける穂乃果・・・って穂乃果後ろかよ
「よし、取りあえず連絡事項は以上だ!あまり転校生をいじめないように!」
ホームルームが終わり転校生の周りに人だかりが、
「ま、まあそうなるわな」
「大地!いった通りだったろ!へへっ!」
どや顔できた我が友達、
「ああ、疑った俺が悪かったよ!」
すると後ろから殺気が!
「な、何でしょうか・・・瀬奈さん」
恐る恐る後ろを振り向くと思いっきり睨んでくる穂乃果が、
「なによ・・・・話しかけないでくれるかしら加賀君」
ひぃぃぃ!完全に怒ってらっしゃる、
「わ、悪かったよ俺のせいで席かわって!」
「ん?お前ら幼なじみだろ?なんでそんなにギスギスしてるんだ?」
後ろから空気の読めない友達からの援護射撃、
「榊君・・・こんな奴と私は何の関係もないわ、わかったら話しかけないでくれるかしら?」
笑顔で受け答えするもその笑顔は殺意に満ちていた、
「あっはい」
榊も察したのか黙る、と言うか黙るほかない、
「ヤッベー超怖いんだが・・・・」
「今の穂乃果を刺激するなよ・・・下手するとやられるぞ!」
『小さい頃はあんなに優しかったのに・・・・どうしてこうなったのかね』
少し昔の話をすると彼女は元々ここに住んでいたが、家族の都合で引っ越し、後に高校進学と共にこちらに帰ってきたのだが、開口一番あったセリフが「誰よあんた・・・」だもんなー傷ついたわ・・・
「あんた達・・聞こえてるわよ・・・」
「「はい!!すみませんでした!!」」
何だかんだで昼休み、屋上にでもいくか、
『そう言えば朝の一見、謝ってなかったな・・・」
購買でゲットしたカツサンドを頬張りながら彼女の事を思い出してた、
『あんた後で謝んなさいよ!』
穂乃果がそんなこと言ってたな、ふむ今はやめとこ・・クラス中で祭り状態だろうし、
いつものコーヒーを一口、カツサンドとコーヒーはあんまり合わないな・・・、
「しかし平和だねぇ・・」
フラグ男にはその平和が退屈な訳で、
「見つけたぞ!怪人ポッチマン!!」
おや?この声は・・・
「今日こそ決着をつけてやる!」
「ふふっ貴様もボッチにしてやろうか!」
俺の頭上めがけてチョップを仕掛けてくる女の子、しかしそれを白刃取りで防ぐ、
「えへへ、こんにちは先輩!」
「今日はやけにテンション高いな水樹」
水樹雫後輩に当たる女の子でこう言ったごっこ遊びが大好きなのだが、以前彼女のノリに付き合ったら懐かれてしまった、
「相変わらずボッチご飯ですか先輩?」
「違う、ご飯食べるときぐらい一人になりたいんよ」
「ありゃ、それじゃあお邪魔でしたか」
シュンとする水樹、何気にその辺は気にかけてくれる
「別に構わないよ水樹なら妹みたいだし、」
「本当ですか!流石先輩!」
プァァと笑顔になる水樹、可愛いじゃないか!
「ただしちゃんとTPOはわきまえような!」
たまに暴走する事がある、しっかり教えないとな
「はーい、それより先輩?先輩のクラス転校生が来たって本当です?」
そんな話下級生のクラスまで耳に入って来てるのか
「しかもかなり美人さんらしいってクラス中で大騒ぎでしたよ!」
「ああーそうだな確かに美人だった」
「先輩もやはりあんな感じの美人さんが好みですか?」
「ん?いや今朝に一度会っただけで性格とか何にもわかんない奴だから何ともなぁ・・・・」
あんな美人さんは俺にとって高根の花、話出来ればラッキーと言うぐらいなもんさ、
「つまり先輩は見た目より中身が大切だと!」
「ちょ!だ、誰だって中身が良いほうが良いに決まってるだろ!後顔近すぎ!」
グイッと顔を近づけてくる水樹、まったく勘違いするぞ?そんなこと言うと
「おやおや?先輩照れてるんですか?」
「と、当然だろう!後変に誤解を生むような発言も控えること!」
水樹の顔は何気に整っていると言うより可愛いと思う、多分クラスでも人気なんだろう、
「ふふっ先輩も可愛い所あるんですねぇ」
「からかうなよまったく・・」
たまにこんな風に言ってくるので、あれ?もしかして脈あるんじゃない?みたいな勘違いしてしまう、気を付けろ!こいつわ罠だ!『もしかして俺の事好きなのか?』などと言った瞬間『なにいってるの・・・』ってゴミでも見るかのような目になりやがて話しかけてもらえなくなる!そんな事になったら俺もう立ち直れないよ!
「所で先輩?残りのカツサンド食べないんですか?」
食べかけのカツサンドを指さす、
「ん?食べるが・・・・もしかして欲しいのか?」
「私公売って使ったことなくて、美味しそうだなぁって」
ふむふむ憂いやつよ、仕方ないここはちぎって渡すとするか、
「仕方ないなぁ、ちょっと待って」
パクっ!
「へっ?」
「もぐもぐうーん!美味しいですねこのカツサンド!」
一瞬何が起こったか分からなかったが一つ言えることが、彼女は俺の食べかけに躊躇なく頬張ったのた、ちょ!まって自分の歯型に上書きする様に彼女の歯型が!
「お前・・・」
「むうどうしたんですか先輩?まさか返してなんて言わないですよね」
「いや返してほしいわけじゃないんだが・・・まあいいか」
気にしない奴なんだな水樹は、俺これ食べたら間接キスになるのに、
「変な先輩?」
本人が問題視してない以上ここで騒ぎ立てても仕方ない、
「まあ・・平和だねぇ」
残りのカツサンドを頬張り、この上ない暇を持て余していた
放課後になり母親から安定の『ごめん!今日遅くなるから晩御飯適当に済ませて』との事、
「家にいても何もやることないんだよなぁ」
里香と遊んでも良いのだが里香は本の方が好きでだいたいこの時間は図書館に入り浸ってる、
『また屋上に行くか』
そう言えばあのパンツお昼には消えてたな・・・やはり持ち主が居たのか、まあ持ち主を特定すること何でできるハズないか、
「きゃっ!」
などと考えながら階段を登っていたら気がつけば女子生徒が上から降ってきた
「ちょっ!ぐっ!」
とっさに抱きかかえようとするも勢いよく一緒に倒れ込んでしまう
ドサッ
「あうう・・・ごめんなさい」
「いてて大丈夫ですか・・・!?」
落ちてくる時は一瞬だったので誰だか分からなかったが今気がついた、
「あの・・お怪我はありませんか?」
ここの生徒なら誰でも知ってる・・・
「は、はい!ありがとうございます!」
この学園の生徒会長にして、学園の美少女ランキングでも1位の言うならば学園のアイドル的存在・・・、
「お礼を言わないといけないのは私の方なのにふふっ・・面白い人ですね!」
彼女に声をかけてもらえれば今日は記念日としてしまうそんな奴も居るとか居ないとか・・・、
「うーんあれ?もしかして大君?大君だよね!」
だから一般生徒の自分の事なんて生徒会長様は知るハズがない・・・・あれ?
「久しぶりだねぇ!ここの生徒だったんだ!」
ちょっ!ちょっと待て!頭の整理が追いつかない何故生徒会長様は俺の名前を知ってる?と言うか大君なんて久々に聞いたぞ・・・小学生以来か?
「えーと生徒会長様?た、多分人違いだと思うんですが・・・」
「そんな事ないよ!加賀大地君だよね!うわー小学校以来だ!」
まさか一字一句間違えてない同姓同名がいたなんて驚きだ、あろうことか生徒会長様が俺の事なんてしってるハズないんだからな、
「あれー忘れちゃったのぉ・・・私だよ鳳風花だよ!」
「鳳・・・風花・・・・え?あれ?風花ねぇ??」
「そそ風花ねぇ!!久しぶりだね!大君!」
「そっかぁ、大君もこの学校だったんだぁ」
風花ねぇはご近所に住んでたお姉さんだ、昔急に引っ越してから見なくなって悲しかったな、
「大君大きくなったねぇ・・前は私の方が身長大きかったのに!」
「一応俺も男ですからそりゃあ抜きますよ身長ぐらい、」
穂乃果と風花ねぇと良く三人で遊んだっけ懐かしいなぁ、
「そうだ穂乃果ちゃんもここの生徒なんだよね?昔見たいに仲良しさんなのかな?」
「穂乃果・・・う、うん仲良しだよ・・・」
すみません何故か忌み嫌われてます、
「そっか・・・あっ!もしかして二人とも付き合ってたり?!」
「え?そんな事ないない!」
そんな嘘ついたら刺されかねない、
「そうなんだぁ大君一人なんだ・・・・」
「そ、それより風花ねぇこそ帰ってきたなら連絡くれれば良いのに!」
「あ〜、わ・・私も何かと忙しいから・・・」
確かに生徒会長なんて事やってたら忙しいか、
「確かに風花ねぇ今は生徒会長だもんな、凄いや」
「あーいけない!早く生徒会に行かなくちゃいけなかったんだぁ」
慌てた様子で風花ねぇは取り乱す、
「ごめんね大君また今度!良かったら生徒会室に遊びに来て!」
走って行く風花ねぇ、階段から落ちるあたり風花ねぇのドジっ子はまだ継続してるんだろうな、
ガチャ
普通のドアより重めの音をたてて屋上にでる事に成功する、
屋上は相変わらず風が強く、夏の暑さには心地よく感じる
カシュッ
缶コーヒーの蓋を開けて一服、黄昏時のこの時間が一番好だ、
「ふぅ、何だかんだ今日は慌ただしかったな」
転校生にぶつかったり、後輩と間接キスしたり、生徒会長は風花ねぇだし、穂乃果は怒るし・・・まあそれはいつもの事か、まあいつもとは違う日常ってやつか、
「でもまだ『日常』なんだよなぁ・・」
自分が欲してるのは非日常でありキャッキャうふふなドキドキ学園生活では無いのだ、
「まあ嫌ではないが・・・・」
グイッと全てのコーヒーを飲み干し帰ろうとすると、
ぺちっ!
顔に何か張り付いた
「ってまたパンツか!」
昨日とは別の柄だがやはり持ち主が気になる、
「やっぱり誰も居ないよな・・・・」
周りを見渡すもやはり人影はない、
「うん?そう言えば貯水タンクのほう・・・」
入口の上に貯水タンクがある、そこなら人ひとりが隠れるに適してる
パンツを握りしめ梯子を上る、
「よっと、うっ!」
ひょいと顔を出してみると急に目を開けられない程の強風が吹く、
「・・・え?」
やっと目が開けられる様になった・・とたんその場の光景に驚いた、そこには女子生徒が立ってた、
「黒瀬・・・さん?」
よく見るとそこには例の転校生の黒瀬さんが立っていた・・・黒い三角帽子とマントを羽織って、
「・・・」
彼女は無言のまま俺を見ていた、時折吹く風にスカートとマントが靡く、
「あっ」
よく見ると彼女はパンツをはいてなかった、同時にここから非日常の匂いがしていた・・・・、
カイザです、この度新作ができました!
タイトルに(仮)がついてますのでタイトルがまだ決まってません、
ギャルゲーのやり過ぎで何だかギャルゲー見たいになってますが次話はちゃんと魔法バトル?ものです
ではではーまた次回ー(´・ω・`)ノシ