3話 一度も作品を評価したことのない人ってどの位いるの? ~8割です~
調査日は2016年07月09日。この日の登録者数は802,162人でした。
マイページの「評価をつけた作品」に書いてある「全~作品」という数字を見ていきました。
マイページを参照するユーザIDは、一万毎に百人づつピックアップしていきました。
つまりユーザID 1~10000から100人、10001~20000から100人、(中略)、840001~850000から100人、850001~から100人、の計8600人です。登録者数の1%です。
登録者数よりユーザIDの方が大きいのは削除ユーザがいるからでしょう。
横軸をユーザID、縦軸をユーザの割合として積み上げグラフを書いてみました。
黄色が作品を評価したことのないユーザ(0作品ユーザ)の割合、青色が1作品以上評価したユーザの割合、赤色が削除ユーザの割合です。
8600人中、0作品ユーザが6586人、1作品以上ユーザが1544人、削除ユーザが470人です。
0作品ユーザが圧倒的に多いです。
1作品以上評価したユーザは、当然新規ユーザの方が少ないです。しかし初期ユーザの方が比例して多くなるわけでもなく、ある程度で頭打ちになります。
削除ユーザは、自主的に削除したユーザと運営から削除されたユーザが混在しています。どちらか判別しなかったので不明です。削除ユーザを調べても役に立ちそうにないですし。
ユーザID毎の差と削除ユーザは放置し、わかりやすいように円グラフにしてみました。削除ユーザを除いた8130人です。
円グラフにする意味もない気がしますが、8割(81%)が一度も作品を評価したことのないユーザです。
「1作品以上」と大雑把に書いた残りの2割(19%)は、実際にはどの程度の作品数を評価したのでしょうか。
確認のため、この2割(1544人)の内訳も円グラフにしてみました。
1作品のみ評価をしたユーザが33%(506人)です。これだけで3分の1です。
そして3作品以下を評価したユーザで半分を占めました。
これでは他の利用者の「評価をつけた作品」ページから面白い作品を探すのは困難かも知れません。
評価作品数が多くなるにつれユーザも少なくなり、100作品以上評価したユーザは6%(87人)。上の円グラフだと見かけ上、影響が小さく見えます。
しかし実際には多数の作品を評価するほど「評価システム」に大きい影響を与えます。
上の円グラフで、1作品を評価したのは33%(506人)で延べ506作品。100作品以上を評価したのは6%(87人)で延べ21807作品です。
そこでユーザ数ではなく評価した作品数(延べ36296作品)で円グラフを描いてみました。
1作品(延べ506作品)は1%となり、100作品以上(延べ21807作品)は60%になります。
(円グラフの1作品から5作品は文字が重なって見づらいですが、それぞれ1%と小さいので放置です)
というわけで、ユーザ数は多いが少数の作品を評価するユーザより、ユーザ数は少ないが多数の作品を評価するユーザの方が「評価システム」に大きな影響を与えます。
ついでに、作品を評価した1544ユーザが延べ36296作品の評価をしているので、平均評価作品数は23.5作品です。
円グラフの作図の都合上、「100作品以上」と一纏めにしましたが、千作品を超える評価をしたユーザまでいました。
横軸をユーザID、縦軸を評価作品数の対数で分布図を書いてみました。
今回サンプリングした中では1000作品以上を評価したユーザが1人、700作品前後を評価したユーザが4人、目立っていました。