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やり続けなくてはな

 生きるルールが、世界が違う。存在のレベルで相手の方が上だ。個人で相対するには超えられない壁という水準ではない父の絶対的な力を前に、あらゆる負の感情がグルんぐルンと回り始める。


  「それでも、やり続けなくてはな」


 ため息交じりに、力を計画的に暴走させる。それは何処かぎこちない。まるで、自分の身体が自動で動いている。心の動きが止まった為か、力の暴走も緩やかになる。漏れる光もこちらの身を消滅させることも少なくなった。


 それでも計画には支障は少ないけれど、諦める事さえ諦めて、ただ、ただ、今やらなければならない事やり続けるばかりなってしまった。


  「さようなら。期待してたのだが、ね」


 指が迫る、赤くそして濁った黒い手が、迫る。

 それさえも無関心にただ、ただ制御を続ける。例えそれで命を失おうとも、どうせ助からないんだし、ならばせめて仲間の

 

  「仲間の活路だけは拓かなくてはな」


  (うーん? 流石に、強制しゅーr)


 命が尽きる。その際、アルヴァの声が聞こえる。何か、聞こえているような気もするが、それでも多分俺は終わるだろう。


  「馬鹿らしいが、まぁこれもツケかな……めんどくさいのもこれで終わりっと」


  「勝手に……終わらせないでください!」


 そう諦めていた時、突如声が聞こえる。そして走るは蒼い光が赤い手を吹き飛ばし、またこの身に光を与えてくれた。

 

 空を見上げると他の二人を杖に乗せ空を翔るテレザの姿がそこにはいた。


  「隠し持っていた文字通り切り札その一『ジョーカー・ブラッドライナー』」


 更には、、俺が渡した物とは別の朱いカードを指で挟んで振りかざすエニグマと

 

  「すっごい威力に底上げされて、なんか消し飛んだ! あれでも左腕には届かないと思ってたんだけど凄い」


 銃から蒼い光を放ち、興奮している玖珂の姿がそこにはあった


  蒼き光が漏れた場所から音が聞こえる。その中でも良く響いたのはあいつらの声


  「レイ、聞こえる? 勝手に諦めるな!」


  「そうだよ。どうせ、『どっちに転んでもあと少し』だし頑張るのもいい」


  「ユミさん、どっちにって……前回も言いましたが、左腕は任せてください!」


  「だってッ貴方は一人なんかじゃない!」


 ああ、どうも落ち込みやすくなっていたみたいだ。それとも、今までがやたら感情が昂ってナイーブな性格である事を忘れられていたのかもしれない。


 まぁ、確かに、どうせそろそろ終わる。それならば全力でやった方がいいに決まっている。


  「そう、だったな!!」


  皆の声援を受けて魂の路にまた火が灯る。一つ一つの意味を燃料に熱が身体を駆け巡る。それ握る剣にも伝播して本当に制御できないほどの心の光が、剣のプラズマフォトンを極光の如く輝かせた。


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