エピローグ unknown
side???
セルベンから各自に連絡があった後、その連絡を受け取ったものの中に特殊な反応を示すものもいた。
「ふむ、ゼリウスが負けて、せっかく見つけた魂蔵の武器も空か……まぁこちらには関係ない事かのぉ……」
そう言い、老人は薄暗い部屋背の高い椅子に座り頬杖をつきながら関心薄く報告を聞く。彼にとっての今の関心事は、一人使いに出した部下が戻ってくることである。
「まだかのぉ、まだかのぉ……」
その様子はまるでサンタクロースのプレゼントを待つ子供の様に足をバタバタさせながら研究資料を読みふける。
「先生ー先生ー!!」
すると、急に天井の明かりが強くなり、壁際から順に板が飛び出し階段を形成する。どうやらここは地下の研究施設だったようだ。周囲にもいろいろな書物や道具が置かれている。
階段からは若い女性が自分の身の丈よりもでかい棺のような箱を背負ってあるいてくる。その女性が返ってきたことに喜びながらもとある単語に気づき大声で非難する。
「こりゃー!!プロフェッサーと呼ばぬか! こんの馬鹿弟子がぁ!!」
「うひゃい、ごめんなさい!!」
どうやらこの老人はプロフェッサーと呼ばれなかったことに切れているようだ。正直、弟子である女性としてはその『ぷろふぇっさー』というのが何処の世界の単語かは知らないがどうでも良かった。
この人に拾われ、師事を受けるようになった際に、急に言われたことだ。昔から読んでた先生でいいじゃないかと彼女は何とか階段から下り降りてから思う。
未だにぷりぷり怒っている先生を後目に頼まれていた箱を地面に下す。
「頼まれた通りに冥界の門付近の施設から回収してきましたが、これなんなんですか?」
そう女性が聞くと老人は、その質問にああ、とあまり反応が無い。まるで、知らない事が悲しいとでも言うようにぽつぽつと説明し始める。
「まぁこれはのミッシングリンク。神と呼べたものの置き土産、遺産とでもいうべきものじゃ。まぁこれがあるなんて儂以外にはあまり思ったことも無さそうじゃがのぅ」
意味がわからない先生の言葉にこれ以上聞いてはならないものを感じ女性が別の話題を振る。
「そういえば先生、皆さんが魂蔵の武器と魂の集約する場所を探してらっしゃるのですが、私たちは手伝わなくてもいいのでしょうか?」
その弟子の言葉に老人はぽつぽつ呟く。まるで過去を懐かしむように、しかし、それが愚かな事である事である事を自覚できぬ奴らがいる事を嘆くように、喋る。その間女性は、師の前に椅子を持ってきてそこにちょこんと座る。足をしっかり合わせて膝に手を置き傾聴の準備を整える。
「そもそも、何故奴らがそれを求めているのかおぬしは分かっておるか?」
「えっ昔いた偉い人を蘇らせて、これから来るであろう災いを起こす何ものかを一緒に止めてもらうようにお願いするんですよね?」
ぽややーんと、頬に指をつき全然違うがまるっきりあってない訳でもない答えを師匠に伝える。師としてどう答えていいのかわからずに呆れる。が、まぁ、古くからいない新規の親衛隊いや、魔群ならばその程度の認識だろうと一人ごちる。
「まーそんな感じじゃのぅ。ただ、奴らの場合はそれ以上に過去を求めているからにすぎん」
「過去?」
「そう、過ぎ去りし日の思い出、嘗ての栄華とは少し違うが……まぁ似たようなものじゃな奴らはそれを求めているにすぎん」
どこか、自身もそうであることが煩わしいかのごとく言い捨てる。どうやら先生にも色々あるんだなぁとその師の顔を見ながら女性は思う。
「まぁ「これ」は奴らと違う計画の要じゃよ。しかもこいつは確実に奴らより早く完成する。ふふふ、奴らが驚く顔が見ものじゃて……」
「そう、例え悪鬼羅刹と呼ばれても儂に、いや「儂ら」には成し遂げたい夢があるんじゃよ……」
そう言いながら老人は椅子から離れ、先ほど部屋の中央に置かれた女性が持って来た箱に手を触れる。何処かその顔には狂気に染まりきれぬ人と科学者の中間様相を見せていた。
一章はこれにておしまいです
この話で出て来た女性はナナセがいなくなってきてから元魔王軍親衛隊に拾われた子なのでナナセの事知らない為、仲間が凄い人蘇らせようとしている程度にしか思ってない




