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エリジアについて  図書館で出会う者

 このようにホロのテレポートでエリジアまで着いた。しかし、この地域って魔物を育てて戦わせる大会が流行ってたのか? そうエニグマに聞く。


 「うん、まぁそうだね十代目カイザーと十一代目カイザーなんて結構有名人だよ黄金時代って言われてるぐらいの時期のカイザーだし」


 カイザーとはその大会モンスターキングダムで優勝した王者にのみ与えられた称号だという。特にかつて第十回や特に第十一回の大会は黄金世代だと言われている。歴代で最も盛り上がりこの頃は戦争も少なく安定していた時期だったのでもっともこういった娯楽にお金が割けた時期でもある。


 今代の大会もテレザの話を聞いてもエニグマ曰く、近年改めて、隆盛してきたがまだまだ当時ほどの盛り上がりも規模も無さそうとの事である。


 「確か、四年に一回くらいだから今回で四十六回目くらいの大会かな?」


 「いえ、多分そろそろ三十三回の大会が始まる頃かと思います」


 「十三回位やれなかった時期がある訳か……」


 「四回位は戦争が原因だね他は知らないけど」


 テレザ曰く、他の中止も事件があったり、そもそも戦争の余波だったりでできなかったりした時期があったらしい。それはともかく、本当にかつての魔導都市ってだけあってなんか色々あるな?


 流石、元魔導都市群というだけあって図書室の数が一つの町なのに多い。飛ばされたのが中央都市、統一前は国である事から首都と言える場所なのが助かった。


 「そいや、どーする? 一応、エリジアの他の都市も回るのか?」


 「一応、中央都市に全部の都市の写本があったはずだけど、どーしょうか?」


 「主要都市群回るだけでも徒歩だと一か月位かかっちゃいますもんね」


 何故写本なのかというと、その地域で手に入れた知識はその地域の物という原則がエリジア王国の時にあったらしい、それが今、統一の際に吸収され、都市群となった今でも残っているのだとか。


 「一応ここが目的地ってわけでもないし、魔導王国の頭脳と呼ばれた中央図書館と多目的施設って所よればいいんだっけ?」


 「主要施設はそんなところだね」


 「魔導王国であった頃の叡智の全てが記録されていたと言われる中央図書館。いったいどんなところなのでしょう!」


 「そいやあんまり行ったことないね?」


 地図上で見てもあの町からかなり遠い。移動距離を圧倒的に短縮できたことは本当に幸運だとすらいえるだろう。


 「師匠曰く、昔のエリジアならそこに住んでいる魔導師も含めて多くの知識と実験の成功を得られるほどの王国だったとか、昔の三大魔導国家の一つだったと聞きます」


  「三大魔導国家ねェ。確かに人も多く魔導師のような格好の人も多いし人通りも今まで行ったことのある場所でも多い方だけどそう聞いちゃうと人が少ない気もするな」


  「まぁ、そこはやはり第二次大戦の後期の余波だろうね。あの時はこの国は良く強大なものに、「人のまま人を超えしもの」に襲撃されていたようだからねここの知識は全盛期それだけ強大だった。例え人間レベル魔導師ばっかりで超越的な戦闘力を持った者は少なかったけどそのような者たち相手にだって知識で応戦できるのは他の国の物や人間以外にとっても面倒だったんだよ。他にも理由はあるけど」


  「人のまま人を超えし者」? に襲撃されていた。というものも気になるが、全盛期は本当に凄かったらしい。ではその知識が狙われていたなら図書館は大丈夫だったのだろうか?


  「それに関しては多分、大丈夫かと思います。襲撃者にとってもこの地域に集約される知識は重要な物だったと思いますし、この地域に住まう魔導師の大体が戦闘を不得手にしていたのも不幸中の幸いでしたね」


 その為、この国の知識を戦闘に活かしきる事が出来ず、周辺諸国からも多少面倒な国、程度にしか思われてなかったとテレザは師に聞いたらしい。


 この国の名前の元となった魔導師は不世出の天才であったと聞く、この地でその魔法使いが生まれたわけでもないらしいが、縁の地ではあるらしい。この地で目的の物が見つかるといいんだけどな。


 所変わって中央図書館に着いたわけですが、本当に本が多いな。ここに入る前の建物の大きさからして蔵書が多いと思っていたが予想よりもはるかに多い。本を修める棚などは高さが人間の三倍以上は間違いなくあり、正直本棚の中の本を除けば本棚にこの都市の住人、全員が住めるそうである。


  「これ、魔法関連のみでさえ三人で探しきれるんですか?」


  「あーうん。正直かつて魔法の全てが収められているとか嘯かれていた大図書館を正直舐めていたよ。これはめんどくさそうだ」


 「俺も魔法の召喚術関連のみに絞ればと思ってたけどそれでも時間がかかりそうだね」


  「何をお探しですかぁ?」


 俺たち三人はあまりにも大きすぎる本棚に途方に暮れていると、司書らしき人が声をかけてくる。茶髪のショートの二十代位のお姉さんだ。


  「うん? 君もしかして半魔族かい?」


  「えっええ。そうですよ? 私半魔族のダリエラです。お客さま方、半魔族は珍しいですか?」


 どうやら、半魔族は珍しい種族くらしい。理由としてはそもそも魔族はとある事情があり、他種族とは積極的に絡んでは来なかったことがあげられる。


 彼女、ダリエラは人間とのハーフだ。人間と魔族はある宗教の関係で互いに対立しあう事を宿命づけられていた。


 その為、人間と魔族のハーフは珍しく、どちらの社会でも差別の的だったらしい。その為、このような格式のある大図書館で働ける半魔族は昔なら有り得なかったらしい。


  「はは、今でもそのような差別はあるところではありますね。でも最近は少しずつ改善の傾向に向かってきています。これも当代皇帝と近年有名になってきた教育機関のおかげですかね?」


 皇帝はそういや魔族の王の親族筋らしいそして人間の血筋を継いでるとかそうでないとかでハーフの差別問題にも力を入れているらしい。


 これはかつての二代前の皇帝(初代統一皇帝らしい)もそうであったが二代前の皇帝は長い戦乱の中で「大いなる存在」と戦った時に急激に寿命を縮め、平和になった後は四年間しか政務に携われなかったと聞く。


 一代前の皇帝は人間であったが故か魔族に対して風当りが強く、本格的な人魔の融和政策は今代の皇帝からであるそうな。


  「このおかげで、職にあぶれていた半魔族の同胞たちも働き口が多くなったって喜んでましたよ。初代様が統治している間に上手く就職できなかった人たちは基本、傭兵等の力が物を言うお仕事や運が良くて騎士やら偉くはあっても危ない職業にしかつけませんでしたからね」


 半魔族達は本当に苦労していたらしく当時の半魔族は、魔族か人間のふりをできなかった奴の生活は本当に悲惨の一言らしい。


  「半魔族の主食は残飯なんて言われても仕方のない生活でした。思い出したくないですね……なんてつまらない事お客さんに聞かせてしまいましたね」


  「こちらこそ、申し訳ない辛い話をさせてしまったね」


  「いえいえ、こちらこそついつい話し込んでしまいました。脱線させてしまい申し訳ございません。所で、今日はどのようなご用件ですか?」


 エニグマが半魔族が何故このような所で働けているのか聞いたために始まった子も世界の政策と半魔族の歴史、種族が違うだけで、政策の違うだけここまで生活が変わってしまうものなのかと、改めて政治の一部に触れられた気がする。


 そんなこんなで、本題に入るさてここには俺たちの求めているものはあるのだろうか。



モンスターキングダムについては後ほど


ついでに、初代皇帝はきちんとした人格者で今でも人魔双方に信奉者がいます。

後二代目にもその政策上魔族に厳しかったというよりも人間を重視していただけなので力ある魔族や半魔族の中には彼の思いに共感あるいは賛同するものもいた。ぶっちゃけ彼の政策は人間の弱者救済はしても魔族達他の種族の弱者救済は後回しにしていただけだったので。就職を差別していたのは彼の政策ではなく周囲の偏見

彼の政策は傭兵や騎士に積極的に登用してただけです。その為、弱い魔族達その他種族は職にあぶれることとなった。

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