リスク
長らくお待たせしました、PCが何度かフリーズして内容が飛んだりしてしまいまして時間がかかりました。
その割には内容が薄いのはご勘弁ください><
この場面を見た物達は、ただ、こう言うだろう。
「一方的な虐殺」
と。
人間達の拠点だった所には、人間の骸が散漫していた。
頭が無いもの、両手足が引きちぎられているもの、胴体が真っ二つのもの。
血だまりの中に骨とほんの少しの臓器がついてるものは、何者かに食べられたような痕跡が見れた。
そして黒髪の少女と恐らく人間拠点最後の生き残りとも思われる人物がいた。
「私の妹はどこにいるの」
「し、知らねぇよ」
「私と同じ狐族の子で、私より一回り小さい子よ、教えてくれたら見逃してあげる」
「た、たしか他の魔族のガキ達と一緒に奴隷市場に連れて行かれたと思う! 教えたんだから見逃してくれるんだよな!」
「そう、やっぱり奴隷市場に連れて行かれたのね」
私が少し考えていると、目の前の男が涙ながら逃げようとする。
あぁそういえば、教えてくれたら見逃すって私言ったけな。
「ひぃいいいいいいいいいいい」
「うるさいなぁ」
ズバッと逃げようとしてる男の首を落とす。
「あなた達が魔族を信じてどうするのよ」
さてと、ここも片付いたし。奴隷市場に向かうとしようかな。
そう思って踏み出そうとした瞬間である。
身体に激痛が走った。
「ぎゃああああああああああああああああ」
なんだこの痛み、身体が軋み、臓器が掻き毟しられているかのような痛みが絶え間なく続く。
「ううぅうううううううう」
体を丸め、ひたすら耐えるが限界がきたようだ。
目の前が暗くなり、遂には意識までも手放した。
「うぅう……」
「あ!目が覚めたみたいですね、大丈夫ですか?」
目を開けると目の前に兎耳を生やしたお姉さんがいた。
「ふぁい」
舌がうまく回らない。。
それに体を起こそうとしても身体に全く力が入らない。
「4日も寝込んだままだったんですよ、身体中血まみれになっていましたし、そうだった隊長呼んでこなくちゃ」
そう言いながら兎耳のお姉さんが部屋から出て行った。
今のうちに状況を確認しようと必死に身体に力を込めようとしたが、動かそうした場所に激痛が走るだけだった。
「何をしているんだ」
「あっ、やっ、にゃにもにゃいです」
さっきの兎耳のお姉さんが言っていた隊長だろうか。
狼のような顔に、すごくごつい体を鎧を着ていた。
「先ほど、目覚めたばかりなんですよ 結構危ない状態だったんですよ、隊長が見つけてくださらなければ死んでいたかもしれないですね」
「そうか、貴様の名前はなんというのだ」
「ソーラ…」
「ソーラか、貴様はあの人間共の拠点で何をしていたんだ 他にいた魔族達はどうした」
「隊長!この子はさっき目覚めたばかりなんです!そんな一気に質問したら混乱すると思いますよ それにさっきから聞いているとこの子舌がうまく回らないみたいですし、まともな会話が今はできないと思います」
そう言うと狼頭の男は私を睨んだ。
「ふむ、ならお前がこいつから聞き出しておけ」
「わ、わかりました」
そう言い残して狼男は部屋から出て行った。
「ごめんね、隊長は拠点で唯一の生き残りのあなたに疑問をいだいていたのよ」
「そ、ぅです…か…」
「あぁ、あんまり無理して喋らないで そういえば自己紹介がまだだったね、私はここの治療係をしてるケイトと言うの」
「ん…」
「そうね…私の知ってる事を話すわ、あなたは人間達の拠点で大量の血を体から吹き出していたそうよ、そこを私たち魔族軍が見つけてこうやって今治療しているの」
「そう…だたんですか…」
「それにしても狐族なのに白髪なんてめずらしいね」
ん?白髪?たしか前に確認した時は、黒髪だったような…。
それから、ここが魔族軍の最前線基地であることや、私の住んでいた狐族の村が襲われたことなど情報を教えてもらった。
「だいたいこれくらいかな、私が知ってる事は、他に聞きたいことある?」
聞きたいことはまだたくさんあったのだが、眠気が先程から襲って来て遂には瞼を閉じてしまった。
「あらあら、やっぱりまだきつかったようね、おやすみなさいソーラちゃん」
そして、私は再び眠りについた。
次の更新はきっと1週間以内にはすると思いますのでそれまではお待ちください。