奴隷
だいたい1週間以内には1話更新できればいいなと思っております。
目が覚めると牢獄のような場所にいた。
周りを見回してみると自分と同じように鎖で縛られてる魔族が数人見当たる。
この場所に縛られているのは女性の魔族だけのようだ。
遠くの方に姉の姿が見えたが気絶しているみたいだ。
だが、いくら見回しても妹のマナの姿が見当たらない。
気絶する前に確か奴隷商人にどうこう言っていたが、もしかするともう奴隷市場の方にでも連れて行かれたのかもしれない。
これから自分もどうなるのだろうかと思うと不安で仕方ない。
基本的に女性魔族が捕まれば、性奴隷か人間の貴族の玩具になるらしい。
逆に男性魔族だと肉体労働用の奴隷らしい。
たぶん私はここの人間どもの性奴隷になるのだろう…。
「はぁ…誰か助けてくれないかなぁ」
まぁ、助けを求めても無駄だろう、ここがどこかわからないし魔族軍がここに来てくれるともかぎらない。
「ハハハ…また今回もこんな死に方なんて嫌だな…」
恐怖のあまりに眠くなってきてしまった、もう考えるのは止めよう、今は眠りにつこう。
そして私は眠りについた。
「おらっ!魔族如きが気軽に寝てんじゃねぇ!」
ドンッ!と蹴り起こされた
「いつまで寝てんだっ!さっさとおきんか魔族風情がっ!」
大柄な男が私を蹴った人物のようだ。
「貴様ら魔族の女共は我々のストレスの掃き溜め要因なんだよ!貴様らに自由があると思うじゃねぇぞ」
「はい……。」
もう私は諦めきっている。
どうせ、助けなんてこない
どうせ、ろくなことなんてない。
どうせ、ここで惨めに死んで行くのだろう。
遠くで女性の喘ぎ声が聞こえる。
目を凝らしてよく見てみると姉のクレハと他の魔族の女性達だった。
あぁ、私も姉達のように性奴隷になってしまうのだろうか。
「いやぁ!いやぁあああああああ」
「うるせぇ!ガキがガタガタ抜かすな!」
また目の前の男に蹴られた。
「へへへ、兄貴こいつはサンドバックにでもして痛めつけてやりましょうぜ」
「そうだな、こんなガキじゃ楽しめそうにねぇ」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
「だからうるせぇ!てめぇは黙って殴られてればいいんだよ」
男達に私は、ひたすら殴られて謝っては、また殴られ、泣いては、また殴られの繰り返しだった。
それからというもの、いろんな人に殴られたり、蹴られたり。
ひどい時は、剣を足などに刺されたりした。
もう泣くのにも疲れて、殴られても蹴られても特に反応を示さなくなった。
そして捕まってからどれくらいの時が過ぎただろうか。
今、私の耳に聞こえて来るのは、女性達の喘ぎ声くらいだ。
反応をしなくなった私には興味がなくなったのか、男達は特に私を殴るのをあまりしなくなった。
そんな中、頭に障るような甲高い声が聞こえてきた。
前に私を蹴りつけた男が頭をペコペコしている。
貴族だろうか、豪華な服を着て私や他の捕まった魔族を見ている。
1周回ってその貴族の男は一言「汚い」と呟いたのが聞こえた。
するとどういうことなのか、その貴族の男が腰に持っていた剣を抜くと、次々に魔族達の首を跳ねていった。
は?どういうことだ? 私には理解できなかった。 あの男は何をしている?
次々に魔族の首を跳ねていき。そして姉のクレハの首も跳ねた。
え?どうして?なんで?
私には全く理解できない。
「あぁあああああああぁあああああああぁああああああああああああああああああああ」
そしてプツンと私の中の何かが切れた。
ただ今の私の中に感情があるとすればそれは<殺意>だった。
殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
私の中のどす黒い何かがその時目覚めた。
自分を繋げていた鉄の鎖が、プツンと糸を切るかのように簡単に外せた。
手足や身体中の痛みなどが全く感じない、そんなことはどうでもいい。
目の前の貴族の男とその取り巻き達が驚いている。
「ま、まさか獣神か! くそっなんでこんなやつがここにいるんだ」
男がなんか言っているがどうでもいい。
ただ目の前のこいつらを殺したい。
私は微笑んだ、なんせ目の前の殺したい男達が怯えているのだから。
男たちは剣を構えて、数人が襲ってきたが、遅くて何をしているのか私には分からなかった。
いや、男たちが遅いのではなく、私が早すぎるのだ。
私は、襲ってきた男たちの後ろに周りさっきまで魔族の女性にしてきたように首を跳ねてあげた。
「うふふふふふふふふふ」
笑いが止まらない、人間がこんな簡単に殺せるなんて。
そして、手に付いた血を飲んでみた。
するとどういうことか、とても美味しい。こんなに美味しいなんて思ってもいなかった。
「もっと頂戴」
男達に語りかける。
すると貴族を取り巻いてる男達の中から1人逃げ出そうとしているものがいる。
「逃がさない」
走り出すとすぐその男においついた。
「逃げちゃだめだよ」
そう言うと男は腰を抜かしたかのように、地べたに転げ落ちた。
逃げられると面倒なのでとりあえず足を切り落としてあげた。
貴族の男がその光景を見て、涙ながら
「や、やめてくれ! 許してくれぇえええええ」
と叫ぶ
「だぁめ」
もちろん殺してやることには変わらない。
めんどうなので取り巻きには消えてもらおう。
素早く走り出して、取り巻き達を首を落としたり、胴体を半分にしたり、手足をもぎ取ったりした。
「後は、あなただけ」
「ひ、ひぃいいいいいいいいい」
貴族の男は泣き叫びながら、後ずさりしていく。
さぁてこの男をどうしてやろう。もちろん死刑確定だが。
惨たらしく殺してやろう、うん、そうしよう。
まずは指から、削ぎ落そう。
ズパッ!と手の指を切り落とす。
「ぎゃあああああああああああああ、やめてくれ!やめてくれ!なんでもするから許してくれ!」
「ん?なんでもしてくれるの?じゃあ死んで」
絶望を目の前にするとこんな顔するんだと今、私は実感した。
泣き叫ばれるとうるさいから、喉を潰そう。うん、そうしよう。
私が殴られてた理由がよくわかった。確かにこう泣き叫ばれるとうるさくてしょうがない。
喉を潰し始めると男が「ぐ、ぎぎぃいいいい、がぁ!」とか言っていたがうるさいのでさっさと潰す。
あぁ、ここまでしたがめんどくさい。
もうさっさと殺してしまおう。
だが普通に殺すのは面白くない。脊髄あたりをえぐり取ってみよう。
すると、男がビクンビクンと変な反応を起こす。
身体をいろいろ弄り回していると男がその度に反応を起こすので面白かったので、ついつい体をバラバラにしてしまった。
人間の肉って食べれるのかな? 試しに食べてみると、これもまた美味しかった。
なんとも癖になりそうだった。
足元には姉だったものの首があった。
魔族の肉もおいしいのかな?これもまた姉の顔にかぶりついてみた。
「んーやっぱおいしい♪」
自分の姉なのにとかそんな背徳感は全くなかった、ただ目の前に餌があってそれを食べてるとしか思わなかった。
そして私が閉じ込められていた、牢獄の様な場所をでると人間達の拠点が見えた。
「ごちそうさま、次はあそこいこ」
日に照らされると自分が髪が黒色になっているのに気づいたが、そんなことはどうでもいいと、拠点へと足を進めるのだった。
中二病要素入ってしまいました。
気に食わない方いましたら申し訳ございません。
それと今更ながらですが登場キャラの紹介いたします。
現在の状態です
ソーラ 8歳 元々は茶髪 現在は黒髪
クレハ 14歳 茶髪 姉 狐族
キヨ 13歳 茶髪 兄 狐族
マナ 7歳 茶髪 妹 狐族
母 ?歳 茶髪 狐族
父 ?歳 茶髪 狐族
基本的に狐族は茶髪です。