プロローグ的な何か
コンセプトとかはある程度考えておりますので少しずつ更新していきます。
俺は1度死んだ。 それは紛れもなく言葉の通りであった。
それは遡ること8年ほど前のことだ。
俺は「赤西孤白」という22歳の普通の大学生だった。
いつも通り、学校に行き、バイトをして帰って、
ネットをして3時過ぎには寝るというどこにでもいる普通の学生だ。
今日も、学校に行きありがたい睡眠講座を受け、夕方にはバイト先のレンタルショップに向かう。
「人通りが少ないな、今日はちょっとは楽ができそうだ」
俺はいつものように事務所に入り、自分のロッカーにとこまで行き、制服に着替える。
バタンッ!
「あっ、おつかれさまです」
「お、赤西君お疲れ様、今日は人も少ないからシフト少し変更するね」
入ってきたのは、店長だった。
「了解です、誰を早がりさせるんです?」
「んーそうだなー、横山さんあたりかな、あとは自責の判断に任せるとするよ」
「んじゃ私は、いつもどおりでいいんですね」
「あぁ、今日は暇そうだしもしかすると赤西君も早上がりになるかもしれないけど」
「まぁ、その時次第ですね」
その後次々とシフトの子と自責がやってきて夕礼を始めた。
数時間が過ぎ、6人いたスタッフも今や3人になり、もうじき0時を過ぎようかという時だった。
マスクと黒いニット帽をした男たちが突然やってきた。
「なっ!まじかよ、やべぇ」
「動くな!全員そのまま何もするなよ!」
案の定強盗だった。俺ともう一人自責の人が現在カウンターにいる状況で、あと一人は返却にでている最中だった。
俺たちはナイフを構えた強盗たちの要求に答えることしかできなかった。
「さっさと、レジにある札全部よこさんか!」
俺の癪に障るが今は、これに応じるしかない。
隙ができれば殴りかかって押さえつけれるかもしれないが今はその時ではない。
ちなみに俺は体格がいい方だと思う、身長は現在181cm 自責の人も俺と似た感じだ。
もう一人の返却に出てた人は、160cmくらいの俺より少し若い子だ。
なんとかして強盗達に立ち向かいたいが、相手が武器を持っていては話にならない、そしてこちらは丸腰だ。
バックに鉄の棒らしき物もあるが、取りに行く隙はない。
相手は3人、こちらも3人だが、ナイフを持たれていれば戦う術がない。
「おい、お前見回ってこい、こいつらがなにかするかもしれんから、もう1人のスタッフをこっちに連れてこい」
「あぁ、わかった」
強盗達が別々に行動を取った、ここしかチャンスはないとみて俺は手前にいたナイフを持った強盗に殴りかかった。
急に殴り掛かられた強盗は体制を崩して倒れ込んだ、その隙に自責の人とアイコンタクトをし、もう1人の強盗を
抑えようと走った、もう一人の強盗はナイフを持っていたなかったためいけると俺はそう思い込んでたが、
本当に何も持っていたなかったらしい。
「あと一人か」
俺はこのままいけると思った。
その時だった、後ろからお客さんらしき人が
「私がその男を押さえておきます」
「お願いします」
俺はこの男をそのお客さんに任せようと思った、その時だった
「えっ」
俺の腹から銀色の刃物が、こんにちは、していたのだった。
俺は痛みよりも驚きの方が優っていたのか痛みをあまり感じなかった。
「あぁ、短い人生だったな…」
腹から大量の血が溢れでたのを感じそこで俺の意識はなくなった。