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異世界フラグが立ちました  作者: ちょむ
第四章 久しぶりに会った人って何かが変わったように見える。
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医者フラグが立ちました

お久しぶりでござります!

テストが終わったので、更新…!

したのですけれどもね、えぇ。

なんか…違う…!

お話一人歩き…!

どうしよううううう!


「ルーイース!」


「……うるさいな、その口閉じないとイグアナにするぞ。」


ジトリ。

そんな擬音が相応しい目を、笑顔の私に向けるのは、今日も今日とて涼しげなルイス。


どうも、皆様。

私を覚えていますでしょうか。


ええ、ええ。

そうですそうです。

久保 ひかり です。

って違いますよ。


久保井 光さんですコンニチワ。



いやぁ、月日が経つのは早きもので、異世界でおもしろおかしく二年を過ごし、晴れて私も19歳……!


あとちょっとで二十歳なんだぜ!有り得ないんだぜ!


とまぁ、それは置いておくとしてだな…。


なんだかんだ言って、私は異世界にいるままである。


帰るんだぜ!と頑張っていた私も、案外この世界が気に入ってしまったようでして、今では立派な異世界人。



家族が恋しくならないわけではないのですが、人間何事も諦めが大切と言いますかなんと言いますか……、



いやはや、人間の順応性の高さには感服いたしますな。うんうん。


しかし、完全に諦めてしまった訳ではなく、正しく言うと「効率的で現実的な別の方法を探すことにした」というわけです。



まぁ、その事については後々。


「何止まってる。ヒカリ」


「ちょ、待てコラルイス!」


私もあまり、暇ではなくなってしまって、ね。




****



「先生、今日もありがとうございました!お陰ですっかり!」


「いえいえ、お大事にねー!」


ここは図書館に近いところにあるとある家。


その大きくも小さくもない二階建ての家の前で、一人の少年に私は手を振っている。


さて。


今の状況で、

私の身に二年間で何があったのだろうかと疑問に思う人がいるのではないだろうか。


……え?何?

いない?


…ちょっと君は黙っていてくれるかな、イグアナにするよ?できないけど。


ごほん、話が逸れた。


「あー…、今日も暑いな…。ね、トキワちゃん。」


『わふ』


額から流れ落ちる汗を拭って、私は眩しいほど白く光る白衣の袖をまくった。


ギンギラギンに照りつける太陽(決してさりげなくない)を見上げ、目を細めれば、前方から人影。

「先生こんにちはー!足くじいたよー!」


「嬉しそうに言うな!コラ!」


『わふわふ!』


困ったようにすいません、と笑う青年の背中で、前歯の欠けた元気な少女が手を振った。


「…患者か。」


「お、ルイス。」


分厚い本を両腕いっぱいに抱えた白衣姿のルイスが、家からのっそり出てくる。


前方の人影にヘコリと会釈をして、ルイスは歩き出した。


「本借りてくる。ウキワを借りるぞ。」


『ウキワじゃない!トキワだ!』

「トキワちゃん喋っちゃだめ!」

『!わふ!』


なんだかんだ言ってルイスに着いていく銀色の仔犬様は、可愛いなと思いました。


アレ?作文?


「えへへ、せんせ、治してー」


「まったく…。じゃ、どうぞ。空いてる時で良かったね。」


「いつもすいません、先生」


最早顔馴染みとなってしまった青年が眉を下げ、だって人間だもの(私の自信作)と書かれた、のれんをくぐる。


ぷぅん、と香った薬草の香り。



「すぐ治すね」


フカフカする椅子に座った女の子の、腫れてしまった足首に手をかざす。


「うわぁ、いつ見ても先生の医療魔術は凄いや!」


まあ、その、なんだ。


まどろっこしいのは嫌なので、結論的に言ってしまおう。



私の異世界での立ち位置、それは、医者だ。




今回は短めでしたね。

すいません。

二年の間に彼女の身に起きたことは書きますよ、多分。

とりあえず、スライディング土下座。

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