頑張るフラグを立ててみたわけだが
うわぁぁあ!
感想ありがとうございます!
現実世界で狂喜乱舞しております!(ただの変態w)
頑張っちゃうのですよ!な、ちょむ、でした。
〈ハイトおじさんの魔具屋〉から歩くこと数分。
住宅街を抜け、市場を抜け、
少し開けて広場のようなところに着き、噴水の前に二人は立っていた。
「…でっけぇ」
目の前の建物に大口を開けて呆然とするヒカリ。
思わず声がもれた。
驚きで力の抜けてしまった腕からトキワちゃんがボトリと落ちる。
『ちょ、主っ』
苦しそうな焦ったトキワちゃんの声が聞こえたが、そんなことは今、どうでも良かった。
「ここが…」
「そう。ここが、王立図書館。おそらく大陸最大の図書館よ。」
にこりと微笑みながら言うアールに、最大…と呟いた。
こんな大きな図書館、見たことがない。
目の前にどっしりと構える城のような図書館に、凄い威厳だな、とか、何冊ぐらいあるのかな、とか思う。
「閉館してるけど、ちょっと行ってみる?」
「行く!」
どうする?と顔を覗きこむアールに即答した。
レンガ造りの階段を登り、ドアの前に立つ。
少し遅れて、トキワちゃんも寝ているぴーちゃんを頭に乗せて横に立った。
『凄いな…』
「うん、凄いね」
ポツリと呟いたトキワちゃんに同意する。
ドアだけで、この迫力。
私の動物的なレーダーが感じる、威厳、風格、そして魔力。
長年ここに立っているからだろうか、微力だが魔力を感じた。
トキワちゃんが、ぶるぶると体を振る。
閉館していて真っ暗だから、よく見えないが、凄く大きくて凄く立派な図書館だと言うことは分かった。
私が元の世界にいた時、よくかっちゃんと勉強しに行っていた図書館とは比べ物にならない。
さすが、王立!市立とは違う!とキラキラと目を輝かせる。
なんか上手いこと言ったな、と一人で満足した。(寂しい子ですいませんね)
「ヒカリ」
「はい」
アールに呼ばれて、返事をする。
にっこり、微笑みを浮かべたアールに嬉しくなった。
「明日からここがヒカリの学校よ。」
そう言ったアールに笑顔を向けて、頷いた。
………ここなら、何でも分かる。
ここから私は、一歩踏み出すんだ。
「師匠、頑張るね」
「ふふ、私も面倒くさくない範囲で教えるわ」
「え、なんかそこで台無しなんですけど。」
大きなドアが、とても力強く感じた。
****
家に帰り、ご飯を食べて、風呂に入った。
「ふぃー」
がチャリとドアを開けて、
ボフン、とふかふかベッドにダイブする。
枕の隣のクッションに寝ているトキワちゃんとぴーちゃんを撫でながら、ふふ、と一人で笑った。
「異世界、かぁ…」
少し前まで泣いていた私。
嘆いていた私。
もう、違う。
環境は、整った。
後は私が
「どこまで、やれるか。」
布団をかぶり、屋根を見つめて呟く。
早く明日にならないかな、と目を閉じた。
まずはお金から調べようかな、とか、それともこの国の歴史にしようかな、とか考える。
時間はたくさんあるから、たくさん調べよう、と寝返りをうった。
今日は、疲れたなぁ。
夢に、おちていく。
ゆらゆら揺れる夢と現実との狭間で、
聞いたことのある声がした。
「ファイトやよ」
夢か、なんて思いながら、モゴモゴと口を動かした。
「……かっちゃん、ありがとね」
ははは、と笑った声と、ふわりと撫でられた頭に心地よさを感じて。
私は夢におちていった。
波乱の異世界デビューだったけど、明日から頑張ろうと思いました。
あれ?作文?
今回は短めでしたね。
なんかいろいろ疑問があるでしょうが…
ああこいつはそういう奴だと割り切ってください。




