お開き
――事態は思ったよりも簡単に済んでいた。
「おお、トキ! 遅かったじゃないか!」
「はは、やっときました」
「ったく。そもそも現地の警察ノして……ただじゃ済まないんじゃないか? 俺たち」
「終わったことに嘆くなよエミール」
三人組の男の周囲には制服姿の警察が撒き散らされるように倒れていた。
血まみれで、されど息はある。腕が妙に気味の悪い方向にへし曲がったり、足が反対方向に折り曲げられたり、顔を血に汚していたりするものの、その全員は息をつないでいた。
そしてその屈強の二人に細身の男一人の妙な組み合わせの中に、疲弊しきった顔でギャラングにより掛かる神父が居た。
「なんでアンタ達……帰ったんじゃないのかよ」
「おいおい、いくら何でも恩も返せずに帰るかよ。そりゃダニエルはビビりすぎて失禁するくらいだったけどな?」
「ししし、失禁なんてしてませんよォ!」
「気に済んな、俺も膝笑ってた位だからよ」
がっはっはと豪気に笑う三人の中で、神父は眠っていたのか、一度強く眉を顰めるとそこから静かに瞼を開けた。ギャラングは彼の背を支えてから一人で立てるのを確認すると、
「悪ィな、さすがにこれ以上はマズいかも分からねぇから帰るわ!」
「おうよじゃあな少年!」
「さよなら、トキ君!」
何か騒動でも起こしそうな三人組は嵐を起こしたかのような現場を後に、そそくさと警察署が背にする街壁の方へと走り去っていく。恐らくそこにも裏口があり、トラックはそこに止めてきたのだろう。
元気が有り余る子供のように手を振って走り去っていく彼らに、衛士は応じて手を振る。彼らの姿が完全に消えると、大きく息を吐くスコール・マンティアは薄ら笑いを浮かべるように衛士へ向いた。
「分かりました。とことん、分かりましたよ、わたしは」
彼は胸いっぱい息を吸い込むと、それでもうつむき加減で口にする。
「わたしは――戦いたくない。自分が生きるために人を殺すことをしたくない。でもわたしはまだ生きたい……ふふふ、こう考えると不思議ですね。全然、何もわかってない」
ボサボサの白髪頭ごと頭を抱え、ヨタヨタと心許ない足取りで衛士の元に歩み寄ってくる。彼はそれを見守り、飽くまで自身から寄っていくことはしなかった。
「わたしがあの時死んでいれば良かったのかも知れない。気付かなければ良かった、こんな矛盾だらけの気持に……自分も守れる誰でも守れる、人さえも殺せる力を持っているのに……わたしは失った。失ったんです。もう取り返しがつかないんです。全てが遅すぎた……失った代償がこの能力じゃ、あまりにも皮肉すぎる……!」
やがて彼は衛士の前に立ち止まる。
同じ目の高さ。衛士と同じように身体はボロボロで、瞳からは光が失せている。
見開く瞳からは溢れる涙が留まらずに流れ始める。それでも彼は、まっすぐ衛士を見つめていた。
その姿だけ見れば、その華奢さはどう見ても女性のようだった。所々を穴だらけにする神父服から伸びる腕は長く、どうも男にしては幾らか細い。その頼りない腕は胸に伸び、痛みを堪えるように服を掴んでいた。
強く目をつむれば、涙がこぼれ落ちて頬を伝う。
衛士は彼を見守りながら、これからなんだ、と理解した。
自分が乗り切ったアレは彼にはまだ来ていなかった。支えてくれた協会の人間が居たからまだ強く居られた。
しかし自分にはもう何もないと認識した現在では、あれほど強かったスコール・マンティアはもう居ない。今にも崩れてしまいそうな男がここに居た。
「わからないです、わたしはどうすれば良いんです……?」
確か歳は十ほど彼のほうが上のハズだ。朧気な意識はそれを聞いて、記憶の片隅に置いていた。
だというのに、今ではスコールも同年代かその下に見えてしまう。
儚げな彼は衛士に縋り付く。
衛士は――”あの時”自分がそうされたように、彼を優しく抱きしめた。
「トキ……さん……?」
「カタく考えすぎなんだよ。生きちゃいけないとか、でも生きたいとか、死んでおけばよかったとか。アンタは今、死にたいのか?」
「……い、生き、たい……です」
「なら生きればいい。でも一人は嫌だよな。寂しいよな……なら、オレと一緒に行こう」
言うと、もっと強く力を込めて衛士に抱きついた。肌を剥き出しにするその肩に顔を埋め、その中で幾度も強く頷いた。
彼はそうしてもう一度強く目をつむると、顔を上げる。大きく息を吐いて衛士の抱擁から離れて、一歩退いた。
――温かい。胸の中に、何かが芽生えたようだ。
神父はそれを感じる。
目の前の男とは命のやり取りをしたはずなのに、今では泣き言を聞いてもらって励ましてもらいさえした。客観的に見れば、酷く笑える話だ。酷く三文的で、目も当てられない。だけど、それでもスコールは彼が居てよかったと思えた。
彼となら何処にでも行ける。
彼とならわたしは生きていける。
彼ともっと同じ時間を過ごしたい。
この能力の使い道も、決められる。もしかしたら衛士の為に使うことになるかも――と考えて、何故かそんな考えが非常に恥ずかしくなって頬が熱く、紅潮していくのがよく分かった。
ちょっと強引で、でもそれが嫌というわけではない。力強さが心地よく、何も考えてないように見えて、それでも彼ならと思わせられる。そして何よりも、あっという間に拠り所となってしまった。
わたしの居場所は、物理的なものではなく、心のつながりなのだと――たったこれだけで再認識させられてしまった。
だから――。
「わたしは、貴方と一緒に行きたい」
改めて言うと、衛士は快く微笑んでくれた。
「あぁ。よろしく、神父――」
「申し遅れました。スコール・マンティア、スコールと呼んでください」
「よろしく、スコール」
衛士が手を差し伸べると、彼はソレに力強く応じる。
その中で、衛士は何かを言いたそうに口を開けて、しかし何も言えずにつぐむ。
「どうかしました?」
神父が指摘すると、彼は気まずそうに苦笑してから、実は、と続けた。
「スコールがこうなったキッカケって機関の人口調整だよな? ソレじゃ、オレ達を憎むこそすれ、何をされるか分からねえのについてくるなんて……」
「ふふ、堅く考えすぎなんですよ。トキさんは」
「え?」
「わたしはトキさんと一緒に行きたい。なら何処へ行こうと、場所なんて関係無いです」
神父は自分が思う出来る限りの笑顔を見せて言う。
すると――涙に濡れたまつ毛は艶やかに伸び、ただでさえ中性的なその顔つきはそれ故に魅力的に見えてしまった。
つまりドキリと、衛士はしてしまったのだ。
だから衛士はどこか気まずげに視線を外すと、何か不味い事でもしたのかとスコールは心配になって顔を覗いてくる。それがまた気まずくなって、衛士はわざとらしく苦笑してから彼に背を向けた。
「帰ろう。もうこの街には用がない」
「未来が……変わった……?」
薄暗い空間。無造作に付けて放置されるパソコンは、彼女の遠隔操作だけで全ての処理を行っていた。
この前まで居た補助係の数人はもう休憩の時間で、みんないっぺんに休んでしまっていて、その部屋の中で一等大きいモニターの前に鎮座するミシェルは、ここ数日、その椅子から立ち上がっていなかった。
「エイジさんはこのことを……いや、彼が視るのは五秒先。ならばこの未来を理解できる筈がない――ですが、自然的に? 何の影響もなく? しかし否定できない。未来が変異したなんて、どう説明すれば……」
上司であるゼクトから聞かされた”推測”は、神父と共に衛士が街を離れ、協会、機関ともつかずに個別に行動するものだった。
しかし結果は見ての通りだ。ただ単に推測が外れたと考えれば簡単だが、この推測のお陰で付焼刃に於ける特異点能力者、つまり今回の神父の発見が早かったのだ。この機関の技術を使用した『未来推測』を卑下し蔑ろにすることは出来無い。
だが鵜呑みにすることもこれが”予測”である限りできないのだが、現時点ではこの技術を利用する全ての人間はそれが確実だと思っていて、ミシェルも漏れ無くその一人だった。
――そしてこの状況で、たかが特異点二人が個別行動するという事は修羅の道だ。
時衛士と神父。この組み合わせならば、あるいはと考えさせられるが、機関よりの刺客や単純に神父を狙う協会からの敵が一人一人来るというわけではない。同時に十人、あるいはそれ以上。なんにしろ彼ら二人では対応しきれぬ数を用意し、一度で仕留める。学習する間すらも置かずに回収する。
だからこそ、その選択はあまりにも無謀だったし、これまで築き上げた全てを無駄にしてしまうものだったが――時衛士が、無意識にそれを感じ取ったと考えれば幾らか合点がいく。
何にしろ特異点となる前から直感が鋭かった少年だ。
それが他者の命に関わるものとなれば尚更。だというのに、自分の命に関わるものとなればてんで発揮せず、みすみす命を散らすはめとなる事も多々あった。
今回はそれが良い方向に向いたらしい。
彼女はそれで、一先ず安心することが出来た。
推測が外れたことは驚きだが、残念ではない。むしろ非常に嬉しいくらいだ。
せっかく記憶が戻って再開したのに、こんなところで別れるなんて真っ平御免だ。恐らくイワイも、アンナもそう思っているだろう。彼と付き合いが長い者は――過剰評価かもしれないが――みなそう思っているはずだ。
彼が特異点という特殊な立場にあるという事も理由の一つだが、ともかく目が離せない。
まるで赤子のように無鉄砲に走るくせに、妙に苦悩し、その癖して呆気無く解決する。
それらを見れば馬鹿だと思うかも知れない。だが何故だか、ソレが妙に癖になる。
抱えきれないくせに抱えようとする。それを助けるのは、それまで抱えた彼の仲間だ。
私も、いつかは。
そう思うと、なんだか頬がほころんでしまう。
彼の任務はもう終わっただろう。
特異点一人に、付焼刃が二人。
検査や実験に協力的ならば恐らく衛士らと同じように生活することが出来るだろう。
そうなれば、衛士も喜んでくれるだろうか。
思索すると、妙に今すぐ会いたくなってきた。
彼女はそうして机の上に置いてあるヘッドセットを装着すると、そのままマイクに声を発信した。
「イワイさん。これから一時間後に転送しますので、準備をお願いしますね」
頭上から見下ろすような景色。彼女はその中で衛士の姿を捉え、そっとモニター越しに衛士の頭を指先で撫でた。
「なんか、ホント申し訳ない上にホント有難う御座いましたっ!」
衛士が地に頭を叩きつける勢いで頭を下ろす。
そうされたワーグナー夫妻は、互いに顔を見合わせて困ったように笑いあった。
――彼らはこの機会を利用して街を出ていく。
理由は何も、衛士らに巻き込まれて生活することができなくなったというわけでは無いのだが、彼は責任を感じてそうしていた。
やがて膝を折って正座し、そのまま本当に地面に額を擦り付ける。ソレを見てワーグナーの妻は慌てて屈み、無造作に衛士の髪を掴んで頭を引き上げた。
「や、やめてよ。まるで私たちがすごい虐めてるみたいじゃないのよ」
「いやだって、ワーグナーさんたちが居なかったらオレ死んでたし。みんなだってオレに足引っ張られて命があったかどうか……。しかも、ただ客に来たってだけで」
「なら、次の店の従業員になってくれる? 罪滅ぼしで」
「いや、あの、なんか……ごめんなさい」
愛想笑いをするように頬を釣り上げるも、眉間によったシワは隠せない。
衛士が言うと彼女は応じるように、その頭を地面に叩きつけた。
「いってえぇぇっ!」
額を両手で包み、衛士は叫ぶ。彼女はそれを見下しながら、それでも懇切丁寧に説明をしてくれた。
「キミがその神父さんを助けたのはなんで? その上で一緒に行こうって誘ったのはなんでかしら?」
「な、なんでって言われても……」
アレは別段、勢いで口走ったというわけではない。
だからといって、彼の力を自分の味方にすれば圧倒的に有利になると利己的に考えられたわけでもなかった。
ならば何故か? わざわざ彼を助けあまつさえ居場所を作ってやる義理はなかったはずだ。
なら、一体――。
衛士がこまねいていると、彼女は噴きだすように「ぷっ」と可愛らしく笑う。それから大きく息を吐いて、また屈んだ。
「理由なんてないけれどね、強いて言うならば”そうしたかったから”が一番近いんじゃないかしら?」
「あァナルほど」
「こんな時につく相槌じゃないと思うけれど……まぁいいわ。ちょっと寂しいけど、行きましょうか」
彼女が立ち上がる。衛士は倣うように膝を立たせ、腰を上げた。
すると今度は入れ替わるようにワーグナーは前に出て、衛士の肩に手を乗せる。
「お前のせいで商売上がったりだったがな。次の店では金を落としてもらうぜ?」
無骨な手は硬く重い。だが力強さがあって、安心する手だった。
「次って、どこに行くんですか?」
「祖国アメリカに帰るんだ。サンディエゴに」
「機会があれば行きますよ」
「機会があれば、また会ってみるのもいいかもな」
最後に力強い握手を交わし、かくしてその二人は街の一つしか無い出入口へと向かっていった。
その場にいる全員はそれを見送ってから――衛士はそこでようやくインナーの長袖を着て、さらに革のジャケットを羽織るなどの支度をする。それが終えると、後は弾が切れた狙撃銃を担ぐだけであった。
ふぅと息をつく。
振り返ると、各々はまるでいつもの調子で談話していた。
付焼刃の二人はついてくる気満々である上に、イワイに訊いてみればミシェルの了解を得ているらしい。これには少しばかり驚きだが、どちらにせよランドがPMCと接触せずに居た事には少しばかり安心したし――殺意を抱かずに敵意だけを向けてくる事には、少しばかり残念だった。
確かに拷問時はやりすぎたが、アレは敵だったし……。そう言い訳しても誰が聞くわけでもなく、そうする中で手持ち無沙汰になっていたアンナは衛士の前に回りこんできた。彼女の背後に追随するのは神父である。
彼女は不意に衛士の胸に指を突き刺すと、今度はその人差し指を折って親指を突き出し、己の胸に突き刺した。
男らしい仕草だが、どうやらここの治療はやってやったんだから感謝しろという意味らしい。
器用で結構。衛士は頷き、言ってやる。
「なら痕も残らなそうだな?」
その言葉に、彼女は空気を切り裂く勢いでブンブンと首を振った。
「痕を残せって?」
首肯。
どうやらこの感謝を永遠語り継げというらしい。というのは流石に人格を疑う事になりそうなのでその旨を尋ねてみると、彼女は不満そうに唇を突き出して首を振った。
ああ、と思いついて手を打つ。
「わたしを忘れるなよ、的な」
首肯。その上で親指を立てて前につきだしてくる。
いわゆるグッジョブをコレほどまで元気よくやって来る人は初めて見た。
「ふふ、アンナさんと仲が良いんですね。憧れますよ」
「仲が良いっていうか猫になつかれてる感じかな」
なんて冗句混じりに言ってみると、神父との間を割って入って目の前で意気揚々と中指を立ててくる。
「い、いや冗談だって。でもお前何処でも寝るし人のベッドでも寝るし、マジに猫みたいじゃん? いいじゃんか、猫かわいいし」
暗にアンナも可愛いよ、という風にご機嫌を取ってみると、彼女自身言われ慣れていないのか、帯の下に露出されている頬が徐々に桜色に染まっていくのがよく分かった。そして相対的に彼女の素行は悪くなって、衛士の水月にはあまりにも見事過ぎる掌底が叩き込まれる羽目となった。
「ぶべらっ」
更に追撃が顎下から迫る。
死角となるが為に避けることすら出来ずに打ち上げられると、衛士はそんな間抜けな言葉を漏らして、思わずよたよたを後退した。
同時に、全身の傷という傷が唸り声を上げるように、痛みを再熱させ始める。
さすがに――未だ病み上がりというわけだ。
衛士は短い呼吸を繰り返してから、手をつきだして制止を願った。
「無理だ。死ぬぞ、リアルに……!」
懇願は、されど腰に手を当て偉そうな態度のまま首を振る彼女に却下される。
彼女はそれから大股で歩み寄ると、今度はなぜか、優しく背を撫でてくれた。顔を見ると、心配そうに口元は歪んでいる。
どうやら先ほどの態度は冗談で、やりすぎたことに反省しているらしい。
「はは、気にすんな。今回は出番がなくて、残念だったのはまぁわかるけどさ。でもビルが崩壊した時に助けてくれたろ? アレはホント、助かったんだ。感謝してる」
引きつりながらも無理に笑顔を作って、頭を優しく叩いてみせる。
すると彼女は下唇を噛むようにしてからうつむき、それから衛士の前にまた回りこむと、今度は大きく胸を張った。外套を羽織る所為で胸の形、大きさははっきり分からないが、外套を押し上げる程度のボリュームはあるらしい。なるほど、と衛士はその意味で頷いてから、また彼女の意図を汲み取ってまた頷いた。
「また頼らせてもらうよ。でも頼ってばっかじゃどうしようも無いから、オレも頑張るけどな」
とても男らしい返答とはならないが、彼女にはコレでいい。
するとアンナは頷いて、自然とその傍らに付いた。
ロケットペンシル的に押し出されるように前に来るのは、神父だった。
「やっぱ新天地っていうのは、心配…‥ですか?」
「ヤダな、今更敬語って無いですよ」
「はは、やっぱそうだよなあ。でも十も年上ってのにため口ってのもさ」
「トキさんは気にしなくていいんですよ。わたしはただ、この口調が根付いてしまっているだけですし」
スコールは言って笑う。
これから行く新しい居場所はそれに加えて元々敵地である、という神父の様子は、心配ながらもそこまで重度な緊張も無い所を見て、衛士は安堵するように笑った。
「でも、口調はまだしも身体を少し鍛えて――」
「おぉい、衛士! そろそろ転送するらしいからこっちへこーい!」
「おう、わかった」
言葉を遮るイワイの声に応じて、衛士は神父に背を向ける。が、彼はしっかりとその横、アンナとは反対側の傍らについてイワイの元へと集まっていき――。
『転送準備完了。転送を開始します』
「開始するってよ」
イワイの報告の直後、カウントも無いまま不意に周囲が明るく真っ白に塗りつぶされ始め――。
ソレがおさまる次の瞬間。
先程まで居た六人の集団は、その場から綺麗に消え去っていた。
――様々な戦闘、思いが行き交うスラム街での任務は、その街に深い傷跡を残して終えた。
されどやはり、その街の住民は復興をしても、その復興に至る過程に関わらない。
良くも悪くも、その街の日常が崩壊することは、決してなかった。