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夢のなかなら

作者: 菜の花
掲載日:2026/02/18


ずっとねむっていたいな

夢のなかでは

ひとりぼっちじゃあないからさ


あたたかいお布団に飛び込んで

枕に顔を(うず)める

昼間外に干してたから

お日さまの匂いに包まれるのかな

どこかから

ぼくの名前を呼ぶ声がした


街に溢れる寝息の波紋

きっと、ぼくもそのひとつ

なんだか

ひとりぼっちじゃない気がして

そっと、胸をなで下ろした


夜になると光り始める

お皿みたいにまんまるい月や

きらきらのこんぺいとうみたいな星も

今日はゆらゆらねむっているみたい


夢のなかなら

犬も鳥も飼ってる金魚も

みんなみんな

ぼくとおはなししてくれる


(おはよう)

(いつもありがとう)

(おやすみ)

(また明日)

他愛ないあいさつを

にこりと交わす


友だちになろうよ。

勇気を振りしぼって出したことばには

いつもうなずいてくれる


だって────

全部全部夢だから

すべて夢の世界だから


目をさませば

ぼくの言葉に苦い顔をする

そんな他人(ひと)ばっかりなんだから

もう声なんてかけなくなった


こっちではひとりぼっちかもしれないけど

目をつむれば

きれいなところで笑えて

みんなとなりにいてくれる


ここはこんなにしあわせだ

ずっと夢のなかで過ごせるのなら

────いいのにな

ご覧いただきありがとうございました。


夢のなかならたのしいのにな。


誰かに届きますように。

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