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第一話 毒舌
俺達4人は、全員自殺志願者だった。
今日、命を賭けたババ抜きをする事に
なったのは、その中の一人、梅田が
提案したからである。
負けた一人を三人で殺し、その一人の
遺産を三人で分け合う事となった。
「俺なんて1000万円すらないけどな」
「どうせ貯めていても意味ないだろ…」
松山と和田の会話である。
「それじゃあ…やるか」
これは俺である。
それぞれ1000万に近い金を貯めている。
しかしこれはあくまでも親の遺産であり、
俺らが自ら貯めたものではない。
「では配るぞ」
1枚ずつ配っていく。
「俺のカードは…!!」
最悪な状況。ババが手札にある。
「くぅ…」
しかし、カードを切っていくと、俺の
手持ちはたったの3枚になってしまった。
梅田と松山は7枚、和田は5枚。
「ここまでくると、逆に生きたくなるよな」
和田の口から出た言葉。
「!」
俺達は、和田を狙う事となった。