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第18話



ルシアが終えた後に原作キャラも魔法の試し撃ちを始める。


レスターは風の魔法を、ラルドは雷の魔法を、アルベールは火の魔法を、コンラッドは水の魔法を、それぞれ的に当てた。


パトリシアはラルドと同じ雷の魔法を放つ。


原作キャラの中で最も優れていたのはパトリシア。それ以外だとコンラッド、レスター、ラルド、アルベールの順番だった。


「やはり、パトリシア嬢には勝てなかったか…」


コンラッドは魔法に自信があり、パトリシアをライバル視していたので、パトリシアに負けた事に悔しさを覚える。


「だが、彼女だけでは無い。私より上で、パトリシア嬢にも引けを取らない魔法の使い手もいる!」


コンラッドはルシアとフランツの魔法も見ていた。二人共、属性魔法ではなく魔力弾だったが、精度が非常に申し分無い。ルシアの魔力弾は当たった箇所には綺麗な風穴を開けていてひび割れている箇所も非常に少ない。フランツに至ってはひび割れが全く無い。派手さには欠けるが、無駄を省いた機能美を感じさせる。魔法に精通している者程、その優れた完成度がよく理解できるという物。


コンラッドも一流の技術の持ち主なので、ルシアやフランツの魔法の完成度を理解している。



かつて、コンラッドは魔法の技術を磨いて、ランベール王国一の魔導師を目指していた。


だが、魔力量、使える属性、魔法の技術の全てが自分より優れたパトリシアがいて、いつも彼女に一歩及ばないので彼女に強い妬みと、そして表には出さないが逆恨みの感情を抱いていた。


しかし、ルシアとフランツの魔力弾の完成度を見て、そんな感情が吹っ飛び、そんな自分が偉く卑小に見えて恥ずかしく思えた。


そして、派手な美しさはないが無駄を省いた実用性と、そこから見出だした飾らない美しさに感嘆した。


自分もこれ程に完成度の高い魔法を出して見たいと思ったのだ。


パトリシアに対する嫉妬心はまだあるが、真っ当に努力して、彼女を超えたいと思った。


ルシアとフランツにも、魔法の精度に嫉妬しつつも彼らの腕に感動した。そして、彼らもまた自分が超えるべき目標の1つと定めた。


特にフランツに対しては、パトリシアを超える魔力の持ち主という点もあってか、パトリシアにも負けない対抗心を抱いている。


「あの二人は恐らくはパトリシア嬢に匹敵、またはそれ以上の技術だ!だからこそ、超えようがあるという物!パトリシア嬢にも負けない超える目標の1つ!ルシア・フルニエにフランツ・ガルシア、彼らも超えてみせるさ!!」


コンラッドは1人、対抗心を燃やす。



+++++



「ルシアにフランツ、お前達の魔法も悪くなかったがもっと派手なのを見せてほしかったな」


魔法の実技が終わってラルドに話しかけられた。


「僕としては整備されていて無駄の無い魔法で驚かせようとしたんですが、やっぱり派手な方が受けが良かったですかね。」


「俺としては派手な破壊がある方がいいが、お前は自分のやり方で俺の期待に応えようとしたんだ。俺は大雑把な性格だからあんまし精密さとかわからんがお前なりに俺の期待に応えてくれようとしたのは嬉しいぞ」


「そう言って頂き光栄です。」


「なあ、もう授業も終わりだからこれからドライブに行かないか?俺はお前のデザインした車を作って貰ったから見せたいんだ。」


「それは嬉しいんですが…僕はその、これから娼館に行く予定でして…」


「ちょ、フランツ!!?」


フランツのトンデモ発言にルシアは驚いて声を荒らげる。


「しょ、娼館…」


フランツの発言にラルドも戸惑う。


「そ、そうか…今日は止めとくか」


「申し訳ございません」


フランツは頭を下げて謝罪する。


「で、ではまたな」


ラルドは若干引きながら去っていく。


「フランツ!何をとんでもない事ほざいてんのよ!!」


「すまないルシア。君も女性だからそういう発言は良くなかったね。」


「それもあるけど、ラルド殿下が苦笑いしてるでしょーが!!向こうに気を遣わせてんじゃないわよ!!!」


「う、君の言う通りだったね・・・完全に僕の落ち度だ。君にも迷惑をかけた」


「これから殿下とどう接すればいいのよ!!?本当にこのアホが!」


「申し訳ない…」


「ったく…で、どんだけやったの?」


「は?何をだ?」


「だから、どんだけ女をファックしたか聞いてんのよ!!」


「ちょ、待ってくれ!?いきなりそんな事聞かれても困るんだが!」


「いいから教えなさいよ!」


「…まだ1回目だ」


「で、今日もまた女とセックスするのね」


「まぁ、そうだけど…」


「あんた、ウブだと思ったら以外とやる事やってんのね」


ルシアはニヤけながら質問責めをする。


「で、どんなプレイをしたの?お姉さんに言ってみ?」


「勘弁してくれ…」


(何だこいつ…)


先程ヒヤヒヤさせられたお返しに茶化してくるルシアにフランツは困惑しながら対応する。





「ふーん、あんたはそういうのが好きなのね」


「もう許してくれ…」


「ごめん。これぐらいにしとくから」


「僕はもう行くよ。女を抱きたいんだ」


「結局行くのね」


「僕も男だし、そういう所に行きたいんだよ」


「まあ、あんたも男だししょうがないわよね。じゃあ行ってきな」


「ああ、また明日」


フランツは自家用車を取りに向かう。


「あいつ童貞だと思ったらやる事やってるのには驚いたわね」



+++++



今日は剣術の授業だ。ランベール王立魔法学院は魔法以外にも剣や射撃にも力を入れている。

剣の持ち方や素振り、簡素な技を習った後は組み手をする。


ルシア達は一通りの事をこなした後、組み手に移る。


「誰とやるのかしら」


ルシアは相手は誰と戦うか気になった。


「ルシア・フルニエ」


「はい」


ルシアはやや慌てながら前に出る。


「パトリシア・フォンティーヌ」


「はい」


パトリシアが呼ばれた。相手はパトリシアだ。


(相手はパトリシアかぁ・・・かなり手強いわね・・・でも出来る限り食い下がってみせるわ)


ルシアはパトリシアと相対する。パトリシアの構えに全くと言っていい程に隙が無い。


「始め!」


教師の試合の合図に、先に動くのはパトリシアだ。


「ハッ!!」


パトリシアは掛け声と共にルシアに斬撃を放つ。


(速い上に精度もある!だけど…)


ルシアの中に思い浮かぶのはフランツとハルト。


(私が一度も勝てなかった奴らには及ばないわ!)


ルシアはパトリシアの放つ攻撃を回避する。


「今度はこっちの番よ!」


ルシアはパトリシアに突きを繰り出した。


パトリシアが突きを避けて剣を振りかぶるも咄嗟に剣で受ける。


キンッ  キン キン キン


パトリシアの猛攻を剣で受け続けて防ぐ。




「すごい…パトリシア様相手にあそこまで食い下がるなんて」


「あのルシアって子、結構やるわね」


周りの生徒達はルシアの戦いぶりに感心する。




「そこよ!」


ヒュッ!!


パトリシアがルシアに渾身の一撃を放つ。


だが、ルシアは辛うじて回避してパトリシアに剣を突き付けた。


「私の負けですわ」


完全に制されたと判断したパトリシアは負けを認める。





「嘘…」


「あのパトリシア様が男爵令嬢に負けた…?」


「あの令嬢は何者だ?」


パトリシアを負かしたルシアにギャラリーはざわめく。



「勝った…」


ルシアは勝った事に喜んでいるが、勝つとは思ってなかったのでやや戸惑っている。


(勝てたのは嬉しいけど、それ以上に自分が勝てた事に驚いたわ…)

(まあ、とりあえず今はパトリシアに勝利した喜びを噛み締めるとするか)


勝利の喜びを感じているルシアにパトリシアが近付く。


「ルシア・フルニエ」


「は、はい!」


いきなり話し掛けられたルシアは動揺しつつ身構える。


「貴女は私より強いわ。動きに無駄がなくて飾らない美しさがありますわね。」


「そ、そうですか。ありがとうございます…」


パトリシアからの惜しみない称賛にルシアは嬉しそうに照れる。


(パトリシアって意外といい人なのね。陰で扱き下ろしてごめんね。)


「私もまだまだですわね。ですがライバルが居れば鍛練もはかどります。」


「ら、ライバルですか・・・」


「ええ、期待してますわ」


パトリシアは戻る。


(ライバルかぁ・・・・・評価してくれるのは嬉しいけど何か面倒くさい展開になっちゃったかなあ)


パトリシアにライバル視されたルシアはやや辟易とした気分になる。



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