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第12話


冒険者になったルシアとフランツは採集系の依頼をメインでこなしてたまに下級の魔物を討伐したりする。


そんなこんなで2ヶ月経った。


「私達もそろそろランクを上げようよ。」


「ああ、丁度いい頃合いだからね」


ルシア達の冒険者のランクはE級。冒険者にはA~Eまでランクがある。ランクを上げるには自分のランクより上の依頼を達成しなければならない。


受けられる依頼は最大で2つ上までの依頼しか受けられない。E級ならC級までで、D級はB級までの依頼なら受けられる。また、2つ上の依頼を達成しても、1ランクしか上がらない。


D~E級の冒険者には特に特権は無いがC級になるとギルドに登録されている店での武器や防具、その他の道具が4割引で購入できる様になる。B級だとそれに加えて宿代が半額になり、A級だと無料で宿を利用できる。ただし、食事やルームサービスには料金を払わなければならない。


他にもランクが高い程、名指しで依頼されたり、異性にモテたりするなどの得がある。


ただし、A級はAランクの依頼を5回達成しなければならず、B級とC級は月に3回は依頼を受けなければランクが下がる。特権は凄いが高いランクになるのは難しく、義務もついてくる。



「私達の実力ならすぐに高いランクになれるんだからもっとすぐにランク上げようよ。私とあんたなら今月中にB級になれるわよ。てか、あんたはA級やれる強さはあるんじゃないの。」


「それもいいが行き急ぎ過ぎるのもな。多少かかってもじっくりといこう。」


「本当に堅実ね。」


フランツは強いのに慎重過ぎるのがちょっと残念。もっと勢い良く行けばいいのに。とは言っても冒険には何があるかわからないから慎重に行くのも一理あるわ。


「この依頼にするわ」


ルシアはヘルマンティスの討伐依頼に決めた。

ヘルマンティスが森を棲み家にして、森を通るキャラバンや旅人を襲ったりするので討伐してほしいという依頼だ。


ヘルマンティスはカマキリが突然変異した魔物で高い戦闘力があるが火に弱い。火属性の初級魔法を一発食らっただけで死ぬ。ヘルマンティスは腕の鎌による攻撃を得意として、そのスピードは音速を超える。その攻撃に大抵の生物は反応できずにやられていく。


「ヘルマンティスか・・・C級の依頼だが、大丈夫か?」


フランツはややテンションが低くそうな声で確認を取る。


「大丈夫よ。私達ならヘルマンティスぐらい倒せるでしょ」


「そうだね。」


「どうしたのよ?何かテンション低いけど」


「いや、何でもない」





二人はヘルマンティスのいる森に行き、ヘルマンティスを見つけた。


「こいつがヘルマンティスね。強そう」


ルシアはヘルマンティスと対峙した。


ヘルマンティスはルシアに襲い掛かるが、ルシアは平然と回避して距離をおく。


「でも、私やフランツ程ではないわ」


ルシアは銃を撃つが、ヘルマンティスは銃撃を回避してこちらに接近して腕の鎌による攻撃を繰り広げる。ルシアはその攻撃を避けて魔力で強化した剣の一撃を見舞う。


ルシアの一撃を受けたヘルマンティスは倒れた。


しかし、茂みからヘルマンティスが5匹現れる。


「1匹倒せばいいのに5匹も相手するなんて面倒ね」


「このまま逃げないか?1匹は倒したんだし問題ないだろ」


「そういう訳にも行かないわ!倒すわよ!!」


(フランツの奴、やけに消極的ね。もしかして、虫が苦手なのかしら?)


ヘルマンティスに向かって突撃するルシア。ヘルマンティスは迎撃しようとするが間に合わず、ルシアに倒される。


もう1匹のヘルマンティスも襲い掛かるがルシアは魔力弾で返り討ちにした。


フランツも銃でヘルマンティスを急所を撃つ。急所を狙った正確な射撃でヘルマンティスは瞬殺される。

仲間をやられたヘルマンティスはフランツに襲い掛かるが、ファイヤーボールで倒される。


「残りの1匹は私がやるわ」


「頼んだよ」


最後の1匹のヘルマンティスは逃げるが、目の前にいきなりルシアが現れる。

ルシアはヘルマンティスの首を刎ねる。


「ハルトに教えて貰った空間移動魔法も戦闘でも便利ね。20分のインターバルをどうにかしてほしいけど。」


「少しでも縮める為に改良してる所だよ」


「ぜひ頑張ってね!もう依頼もおわったし早く帰りましょ」


「ああ」


(これで念願のD級になれたわ。B級のクエストに挑戦できるわね。)


ランクが上げるクエストをクリアしたルシアは上機嫌で今後を想像している。


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