第11話
ルシアよ。今年で14歳になったわ。丁度冒険者になれる年齢だから念願の冒険者になるわよ。1人で冒険するのもいいし、フランツと一緒に冒険するのも悪くないわね。とりあえずフランツを誘わなきゃ。
「わかったよ。僕も冒険してみたいし一緒になろう。」
「話が早くて助かるわ。なら今度の日曜に行こうよ。」
フランツは誘いに乗った。私もこれからの為に準備しなきゃ。
それから、当日。
「じゃあ冒険者のギルドに行きましょ!」
「僕も楽しみだよ。」
ルシア達はギルドで登録して、早速依頼を引き受けようとする。
「どんな依頼がいいかしら?」
「最初は薬草やキノコとかを収集するのがいいんじゃないかな。」
「最初の内はそんな感じるがいいわね。」
そしてルシア達は薬草集めのクエストをこなす事にした。
「中々薬草が見つからないわ」
ルシア達は森に薬草を探しているが、依頼された量を集めるのに手こずっている。
「これはどうかなルシア」
「あっこれは薬草ね。でも後、17枚も探さなきゃならないのは面倒ね」
「もっと探せば見つかるよ。」
ルシアとフランツは薬草を手分けして探して23分かけて依頼の量を達成した。
「後は帰るだけね」
「そうだね。」
ルシア達は依頼を達成して報酬として銀貨を1枚ずつ貰った。
「薬草探しだけでも、結構手間がかかるわ」
「そりゃあ報酬が発生するからね。それなりに労力を使う必要があるよ。」
「大変だったけど楽しかったわ。銀貨1枚だけど、自分の手で獲得したのは何というか、嬉しいわ。」
「だろ。僕達は金持ちの貴族だから高い金が手に入るけど、余り多くないお金でも自分で稼いだお金は簡単に手に入る大金にも勝るんじゃないか。」
「ふふっ私もそう思うわよ」
ルシアは自分の手でお金を稼ぐ苦労と達成感を噛みしめながらフランツと笑いあった。
「まだ時間があるけどどうする?」
「今日は止めよう。とりあえずその辺のカフェでおやつでもどうかな?」
「ええ。丁度甘シャリを嗜みたかったし行きましょ。」
ルシアは最寄りの店に入った。
ルシアはフルーツのジュースとイチゴのタルトを頼んで、フランツはアイスレモンティーとブルーベリーのタルトを頼んだ。
「仕事終わりのジュースは美味しいわね!イチゴのタルトの味も格別よ!」
ルシアは嬉しそうにタルトをつつく。
「確かに美味しいな。疲れた後は甘い物がほしくなるからね。」
「フランツのも美味しそうね。私のもあげるからちょうだい」
「やれやれ仕方ないな」
フランツは笑いながら応じる。
それから、ルシアはフランツと採集系のクエストを何回かこなして魔物の討伐に挑む。
「フランツ、今日はゴブリンの討伐ね。初めて魔物と戦うから緊張するわ」
「僕もだよ。でも2人で力を合わせれば倒す事も出来るさ」
「そうね。気を引き締めてやりましょ」
ルシアは初めての魔物との戦いに不安を抱きつつも、楽しみでいる。
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「あそこにいるわ」
ルシアの指した方向にゴブリンが2匹居る。
「とりあえず不意打ちで倒そう。」
フランツは拳銃を取り出してゴブリンに狙いを定める。
「最初は私がやるわ」
ルシアは魔力弾でゴブリンの一体を攻撃する。
魔力弾が顔面に直撃したゴブリンは首から上が破裂して無くなる。
フランツも拳銃による射撃でゴブリンの急所を撃ち抜く。
「2匹仕留めたからあと3匹ね」
2人は残りのゴブリンを探し出し討伐し続けた。
「はぁぁぁッ!」
ルシアは剣を振り下ろしてゴブリンを切り捨てる。
「せいッ!」
フランツは剣を振るって斬撃を飛ばして離れた場所にいるゴブリンを倒す。
「これでゴブリンは全部倒したわよ」
「ああ。やっと帰れる」
「てかフランツ、あんた剣で離れた所にいるゴブリン倒したけどあれはどうやったの?」
私はフランツがさっき見せた奴が気になったから本人に直接聞いた。
「あれは剣を高速で振るう事で発生した真空波を飛ばして離れた所にいるゴブリンを切ったんだよ」
「それが出来る時点であんたが人間か怪しいわ…」
こいつジャンプとかのバトル漫画に出てくるキャラみたいね…
私はそう思わずにはいられない。
「君も今まで通り鍛え続ければ出来る様になるよ」
「出来る気がしないんだけど・・・」
何て事は無いと言うフランツに、ルシアは引きつった顔で答える。




