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第十話


前のお茶会はやらかしたわね。流石にビチグ○ソとかクソガキはまずかったわね・・・


ほとぼりが覚めるまでは茶会は休まなきゃならないわ。もうあんな下品な事は言ったら駄目だからしっかり気をつけよ。


ちなみにその事はフランツにも話した。


「・・・君は正気か?」


と、怪訝な表情で言われた。ですよねー。そりゃ正気を疑われるわね。







お茶会からしばらく経ったある日。フランツは銃を作ったといったので気になった私は見せてくれと頼んだ。


「ねえ、いいでしょ。私にも銃見せてよ」


「やれやれ、仕方ないなあ。何なら撃たせてやってもいいよ。」


「マジで!?ありがとうフランツ!」



やったー!嬉しい!!正直銃にはかなり興味があるのよね。女の子が武器に興味があるなんて言ったら変かもしれないけど好きな物は好きなのよ。





フランツは作った銃をルシアに見せた。


「これが僕の作った銃だ。」


フランツの作った銃は回転式の拳銃で、コンバットマグナムとそっくりの形をしていた。


「いい銃ね。私が元いた世界のアニメのキャラが使ってるのとそっくりね。」


「そうなんだ。そのアニメについてはまた話を聞かせてくれないか。」


「ええ。」


「とりあえず試し撃ちするから見ててくれ。」


フランツは魔法で的を出して、拳銃を撃った。


パァン!


フランツの撃った弾は的の中心に命中した。


「やっぱ銃の音はうるさいわね。ねえ次撃たせてよ」


「気を付けて撃ちなよ」


ルシアは手渡された銃を的に向かって撃った。


「楽しいわ。」


「弾ならまだまだあるよ。」







ルシアは射撃を楽しむ。止まった的に撃ったりクレー射撃を楽しんだりした。


「中々楽しいわ。ありがとうフランツ。」


「その銃は君にプレゼントするよ」


「ありがとう。」


「メンテナンスは教えるから自分でやりな。」


「わかったわ。」


ガサササッ!


すると、草むらから誰かが出てきた。銀髪の少年と護衛と思わしき人間が何人か出てきた。


「だ、誰!?」


「俺はラルド。ランベール王国の王子のラルド・ランベールだ。なあ、その銃は何だ?」


草むらから出てきたのはランベール王国の第2王子のラルド・ランベール。お付きの者と共にお忍びで森に遊びに来ていた所に、偶然にもルシア達が面白そうな事をしていたのを見たので覗き見する事にしたのだった。


「お、王子殿下!!?何をしてらっしゃるのですか!?」


(あいつはラルド・ランベール!ランベール王国の第2王子でレスターの弟じゃないの!原作は1巻しか読んでないからどんなキャラかわからないけど一応警戒した方がいいわね・・・)


ルシアは原作のキャラのラルドに強い警戒心を持っている。


「そういえば誰かの気配を感じていたけど殿下でしたか…流石に驚きましたよ」


(じゃあ言えよ!)


ルシアは気付いていたのに言わなかったフランツに心の中でキレる。


「それにしても何故王子殿下がこの様な場所にいらして?」


「うむ。お忍びで森に遊びに来ていたら、お前達が何やら面白そうな事をやっていたのでこっそり覗き見していたのだ。」


「そうでしたか。僕はフランツ・ガルシア。しがないですが子爵の次男坊です。」


「わ、私はルシア・フルニエです!男爵令嬢です!」


「フランツにルシアだな。いい名前だ。それにしてもルシアよ、俺はお前を前の茶会で見た事があるのだが…」


「き、気のせいですわ!私は最近お茶会はご無沙汰でしてよ!」


(そういえば、ラルド様も居たわね。あの時はキレ散らかした事で頭がいっぱいだから気付かなかったわ。)


「そうか。それにしてもその銃は面白いな。弾を込めるのも簡単で撃鉄を引き起こさなくとも撃つ事が出来るし素晴らしい銃だな。」


「そう言って頂き光栄です。」


「その銃は誰が作ったんだ?」


「友人から貰った図面を見て自分で作りました。」


「そうなのか、それは凄いな。所で話があるんだが…」


「如何様で?」


「その銃を譲って貰えないだろうか。金貨10枚でどうだ?」


「これは友人に譲る予定の銃なので確認を取りたいのですがよろしいでしょうか?」


「私は譲っても構わないわよ。」


「いいのかルシア」


「新しいの作ってくれるならいいわよ」


「わかった。王子殿下、お譲り致しましょう。」


「本当か!?助かる!金貨10枚をすぐ用意する。」


「図面の写しも差し上げますので良ければそちらで好きに使って頂きたい。」


「これは太っ腹だな!気に入ったぞ。お前、俺に仕えないか?」


「僕がですか?」


「お前の様な凄い奴を部下にしたい。」


「お気持ちは嬉しいですが、僕は誰かの下に付かずに世界を旅する予定がありますのでご遠慮させて頂きます。」


「なら仕方ないな。残念だがまあそれもいい!この銃は俺の夢に必要だからな。」


「夢、ですか?」


フランツは気になってラルドに聞いてみる。


「うむ。俺は軍を指揮して、他国を侵略したいのだ。」


「侵略、ですか…」


「え、侵略?」


(え?何言ってんのこいつ?)


ラルドの突然の侵略発言にルシアとフランツは困惑を隠せないでいる。


「そうだ。圧倒的な武力を持って、略奪して、強姦して、虐殺して、暴虐の限りを尽くす!それこそ戦いの愉悦!俺はいずれ軍を率いて侵略の旨味を味わい尽くしたいのだ!!」


(や、やべぇ・・・・)


何なのコイツ!!?ヤバすぎだろうが!!!!

原作のラルドこんなキャラだったの!!?だったらどのキャラよりも危険じゃない!!


ラルドの発言に私は戦慄したわ。


「だが、そんな機会に簡単には恵まれない。父上に話したら怒られた。まあ当然だがな。」

「侵略をしたいとは思うが戦争は金がかかる。無理にでも実行したら国民を苦しめる事になるし、他の国からの批判も免れない。だからこそ、侵略が許される状況がこないか待っているんだ。」


(あれ?意外と常識はあるのね。分別がつく分まだマシね。)


「だから俺は優れた兵器を導入して軍隊を強化したいんだ!」


「いつの時代も自国の軍隊が強い事には越した事はありませんからな。」


「その通り。とはいってもいつの時代も軍隊は金食い虫だ。発展や維持には金がかかるが無ければ他国からの侵略に対抗できない。本当に世の中はままらないな。」


「ええ、僕もそう思います。」


「フランツ。お前とは気が合う。お前達と出会えて良かったぞ!」


「光栄にございます。」


そんな訳でフランツは私に渡す予定の銃をラルド殿下に売って今日はお開きになった。


ラルド殿下はかなり野蛮な野望を持ってたけど、弁える所はキチンと弁える方だから何だか安心したわ。


でもあんまし御近づきにはなりたくないわね。



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